KNOCK OUTにて行われる「鈴木千裕VSマルコス・リオス」の試合の見どころ&勝敗予想していきます。
3.5(日)代々木第二体育館大会にて開催される「KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”」に参戦が発表されていた「二刀流ファイター」鈴木千裕選手。気になる対戦相手は「南米最強の7冠王」ことマルコス・リオス選手に決定。
マルコスリオスは7冠王という触れ込みからして強豪そうですね。KNOCK OUT現役王者&RIZINフェザー級連勝中の鈴木千裕選手は勝てるのか?お互いのファイトスタイルや過去試合から勝敗予想します。
【KNOCK OUT】鈴木千裕VSマルコス・リオスの勝敗予想
3.5(日)代々木第二体育館大会で行われる「KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”」にて「鈴木千裕VSマルコス・リオス」の対戦カードが決定しました。
マルコス・リオス選手は「南米最強のキック7冠王」といわれているアルゼンチンの強豪キックボクサー。海外の格闘技団体でムエタイルール(肘打ち・首相撲有り)での試合を多くこなしてきています。
23歳ながらプロキャリア71戦69勝(40KO)2敗と、70戦以上こなしほぼ勝ち越してきている猛者。しかも69勝のうち40勝はKOと戦績からもアグレッシブさが伝わってきますね。
2023年1月29日にはGLORYメキシコ大会で「ドイツの伊達男」デニス・ウォーシック選手に判定勝ちしているマルコス・リオス選手。
デニス・ウォーシックはGLORYフェザー級5位の実力者。K-1にも参戦してた選手
マルコス・リオス選手の獲得タイトルは以下の通り。
- ISKAムエタイ・アルゼンチン・スーパーライト級王者
- WBCムエタイ・アルゼンチン・スーパーライト級王者
- WKFインターナショナル・スーパーライト級王者
- WKFサウスアメリカ・スーパーライト級王者
- WKFアルゼンチン・スーパーライト級王者
- BOSCH TOURインターナショナル・スーパーライト級王者
- SUPER 8 インターナショナル・スーパーライト級王者
要はアルゼンチンのキックやムエタイの色んな団体で国内王者になった選手ですね。
わかりやすくいえば日本王者であって世界王者ではないみたいな感じ
マルコス・リオスはゴリゴリの剛腕インファイターで鈴木千裕とは噛み合う
マルコス・リオス選手のファイトスタイルは、
- タフなフィジカルを活かして前進、プレッシャーをかけ剛腕を振るうインファイター
- 右ストレートで一気に距離を詰め、近距離では回転の速い左右のフック連打
- 剛腕だがパンチを打った後にバランスを崩すこと多い
- フットワークはほとんど使わない。ベタ足で距離を詰めてくる
- 中間距離でのミドルキックも得意
- 肘有りルールでは近距離での肘打ちも器用
といった感じの選手。
マルコス・リオス選手ゴリゴリのインファイターですね。ただ、パンチの後に体の軸がぶれやすい癖とフットワークの無さから対策・作戦は立てやすい選手ともいえます。
クレイジーダイヤモンドのニックネームもある、ハードパンチャーの鈴木千裕とはめちゃくちゃ噛み合いそうです
鈴木千裕VSマルコス・リオスの試合展開・見どころ
マルコス・リオス選手の海外での過去試合を観ると、ほとんどの試合で同じような試合展開をしています。
- とにかくプレッシャーをかけつつ前進し、距離が近くなれば全身でぶつけに行くような体重の乗ったストレート
- 距離が詰まれば左右の剛腕フックを振るう
基本的にマルコス・リオス選手の攻撃で気をつけるのはこのパターンだけです。
肘有りルールなら近距離でのノーモーションの縦肘やバックブロー気味の肘打ちが怖いですが、今回の試合は「KNOCK OUT-BLACK(肘無しルール)」で行われるため肘打ちを気にする必要はなし。鈴木千裕選手は相手の得意なパンチにのみ集中して対策できそうですね。
- 両者ともハードパンチャーだが身長・リーチに勝り引き出しの多い鈴木千裕が有利
- マルコス・リオスは基本飛び込みのストレートと近距離のフックしかやって来ず、鈴木千裕としては長いリーチを活かして相手の距離にさせたくない
- マルコス・リオスは前へ前へでフットワークを使わない。フットワークで距離・角度を外しローで削りやすい
- マルコス・リオスはパンチの後に体の軸がぶれやすい癖があり、そこにカウンターを合わせやすい
- 身長が低く飛び込んでくる選手なので、そこに合わせた膝のカウンターを狙いやすい
- やることが分かりやすい相手なので上記のような対策を立てれば鈴木千裕がKO勝ちする可能性大
- リーチ差を活かさず、相手のパンチに慣れてない序盤から近距離でパンチの打ち合いをすれば鈴木千裕が負ける可能性もある
マルコス・リオス選手の得意な近距離を外して、バランス崩したところに中間距離からのロングフックでKOとかありそう
2020年2月に行われた「KNOCK OUT 無法島GP トーナメント一回戦」での鈴木千裕選手が与座優貴戦で見せた近距離での膝のカウンターも身長の低いマルコス・リオス選手に有効そうです。
鈴木千裕選手、現在K-1を席捲している与座優貴選手にも競り勝ってるのホント勝負強い…!
余談ですが、K-1といえば2023年3月12日に開催される「K'FESTA.6」にて朝久選手のベルトに挑戦する「朝久泰央VS与座優貴」もめちゃくちゃ楽しみですね。
この試合は再戦で1度目の対戦では与座優貴選手が朝久泰央選手の良さを完封していたので、リベンジマッチで朝久泰央選手がどんな対策を練ってくるかも見どころ。
個人的には終始ローで削り与座優貴選手がペースを握るんじゃないかなと予想してます。
追記…「朝久泰央VS与座優貴」は与座優貴選手がパワーとローを中心とした手数で押し切り判定勝利。与座優貴選手が王座戴冠しました。
両者は今後もライバル関係的になり、3度目の対戦もあるかもしれませんね。
海外の強豪選手と試合が決まり気合の入る鈴木千裕選手。KNOCK OUT-BLACK現役王者でもまったく守りに入らず、相手を選ばないで試合をしていく姿勢がかっこいいですね。
RIZINでも連勝中と波に乗っている鈴木千裕選手。「キックとMMAの二刀流」でKNOCK OUT-BLACK現役王者&RIZINフェザー級王者達成に期待です。
両者前日計量をパス、鈴木千裕「マルコスリオスは過去一番の強敵」
「KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”」にて対戦する「鈴木千裕VSマルコス・リオス」。2023年3月4日に行われた前日計量で両者ともに計量をクリアし、がっちり握手を交わしフェイスオフ。
鈴木千裕選手とマルコスリオス選手は並ぶと頭一つ分の身長差があった
鈴木千裕選手は「マルコスリオス選手は俺のキックボクシングのキャリアの中でも過去最高の強敵。ここでしっかり勝ってキックとMMA(総合格闘技)の二刀流を体現する」と試合の意気込みを語っています。
鈴木千裕選手はKNOCK OUT現役王者でもあり、RIZINフェザー級で5連勝中と「キックとMMA両方の競技で同時にベルトを巻く」ことを目標に掲げています。
ここでマルコスリオスにインパクトある勝ち方をして、RIZINで王座戦につなげるいい流れができることに期待したいところです。
「鈴木千裕VSマルコス・リオス」試合結果
2023年3月5日「KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”」にて行われた「鈴木千裕VSマルコス・リオス」の試合結果です。
- 1ラウンド鈴木千裕が長いリーチを活かしたジャブ&ミドル、マルコスリオスはガードを固め前進。鈴木千裕が右ストレートを起点に右ハイ、左右のフック連打、マルコスリオスはガード越しに効かされ開始20秒でダウン
- マルコスリオスの体重を乗せた右ローで鈴木千裕が大きく体勢を崩す。マルコスリオスの右ストレートにカウンターの左右のフック連打、鈴木千裕の右フックがテンプルにクリーンヒットしマルコスリオスが前のめりにダウン
- マルコスリオスは立ち上がれず、1ラウンド2分15秒で鈴木千裕がKO勝利。南米最強王者に何もさせず圧倒的な強さを見せた
「鈴木千裕VSマルコスリオス」は身長差・リーチ差があり(鈴木千裕が頭一つ分大きい)、両者ともに打ち合いに応じるファイトスタイルなので相性はいいと予想してましたがやはり鈴木千裕が圧倒しましたね。
鈴木千裕は思い切りのいい打撃と、それを倒すまでやり切れるパワー&スタミナがヤバい
試合後にお互い健闘を称え合ってた姿もクリーンでよかったですね。
マルコスリオスにKO勝利後の鈴木千裕「RIZINでクレベルコイケとタイトルマッチを」
鈴木千裕はテンションMAXでマイクアピール、
- 「本日のMVP、鈴木千裕でした‼」
- 「僕は学んだことがあって…変われるんすよ人は。色んな嫌なことがあるけど諦めなければ絶対に成功する」
- 「俺は格闘技界の二刀流、この夢を馬鹿にされても諦めない」
- 「KNOCK OUTでもMMA(RIZIN)でもチャンピオンになるんで応援よろしくお願いします!」「(会場観戦していたRIZIN榊原代表に)クレベル選手とタイトルマッチやらせてください!俺は二刀流になる、よろしくお願いします!」
と熱く語った。
- 「(1ラウンド目から一気に攻めたのは)あれが俺なんで。倒せるって自分を信じて行っただけですね」
- 「KNOCK OUTって団体の王者なんでKOしに行かなきゃ何?ってなるじゃないですか」
- 「今回マルコスリオスに負けてたら、ベルトそのまま渡す(返上する)つもりだったんですよ。格闘技の二刀流を体現するには負けちゃいけないんすよ」
- 「RIZINフェザー級王者クレベルコイケとはタイトルマッチをやらせてほしい。クレベルも千裕とが対戦相手に相応しいって言ってて分かってんなと思う」
- 「平本蓮がKNOCK OUTがかませ(対戦相手のマルコスリオス)呼んでるとか言ってたけど、勘違いすんなって」
- 「(平本蓮は気になる存在か聞かれ)全然気にならないっすね、もう平本蓮との試合は終わってるんで」
- 「2023年の年内にMMA(RIZIN)のタイトルマッチやって二刀流を完成させたいっすね」
鈴木千裕選手のRIZINフェザー級タイトルマッチへのアピールを受け、RIZIN榊原代表は「鈴木千裕がクレベルコイケのタイトルマッチ挑戦者最有力候補。4月5月の他の試合結果をみて最終的に判断する」と答えています。
このままの勢いで鈴木千裕選手がRIZINのベルトも巻き、今年中に「格闘技界の二刀流」を実現するかもしれませんね!