RIZINバンタム級ランキング│RIZINバンタム級の最強ファイターは?

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2024年最新「RIZINバンタム級ランキング」を紹介していきます。

これまで日本人史上初のBellator世界王者&RIZINバンタム級王者の堀口恭司選手が"最強王者"として君臨するも、フライ級へ階級転向のためバンタム級王座を返上。

その後 元Bellator世界バンタム級王者フアン・アーチュレッタとのタイトルマッチに勝利し、現在は朝倉海選手が第6代RIZINバンタム級王者として王座に返り咲いています。

RIZINでもっとも選手層が厚く目まぐるしく序列が変動していく"激戦区"RIZINバンタム級(-61.0㎏)。そんな群雄割拠のRIZINバンタム級ランキングをチェックしていきましょう。

階級別RIZINランキング│各階級のRIZIN王者&TOP10ランカー一覧

【最新】RIZINバンタム級(-61.0㎏)強さランキング

RIZINバンタム級ランキングを紹介していきます。

これまで日本人史上初のBellator世界王者&RIZINバンタム級王者の"史上最高のMade in Japan"堀口恭司選手が最強王者として君臨していたものの、今後はフライ級への転向のためRIZINバンタム級王座を返上。

これによりRIZINバンタム級王座は空位となり、2023年7月30日開催の超RIZIN.2にて行われたタイトルマッチ「フアン・アーチュレッタ vs 扇久保博正」で勝利したフアン・アーチュレッタ選手が第5代RIZINバンタム級王座を戴冠

その後RIZIN.45にて行われたRIZINバンタム級タイトルマッチ(アーチュレッタは体重超過により王座剥奪) 「朝倉海 vs. フアン・アーチュレッタ」にて朝倉海選手がKO勝利し第6代RIZINバンタム級王者として王座に返り咲いている。

堀口恭司/マネル・ケイプ/フアン・アーチュレッタ/朝倉海選手と王者が目まぐるしく入れ替わる群雄割拠の"最激戦区"RIZINバンタム級の最新ランキングをチェックしていきましょう。

  • 海外MMAランキングサイトの順位をベースに「RIZINでの試合数/戦績/勝利した対戦相手」などを考慮しランキングを決定
  • 戦績は全戦績(MMAプロ戦)とRIZIN戦績それぞれ記載
  • RIZINバンタム級の最新試合の結果を踏まえて随時ランキングを更新
  • 堀口恭司選手、扇久保博正選手はフライ級転向のためランキングから除外してます
あくまで非公式ランキングですが、RIZINバンタム級の選手同士の相関図やプロフィール・戦績チェックもできるので最新試合前の予習的な感じでもお楽しみ下さい。もくじをタップすると好きな所から読めます

芦澤竜誠

芦澤竜誠(あしざわりゅうせい)

生年月日/年齢1995年5月1日(28歳)
出身地山梨県南アルプス市
身長/リーチ175cm/175.5㎝
戦績キック39戦25勝13敗(15(T)KO)1分/MMA1戦1敗
獲得タイトルなど第2代K-1フェザー級トーナメント3位/第3代INNOVATION(イノベーション)フェザー級王座
バックボーン空手/キックボクシング/ムエタイ
その他格闘家以外にラッパーとしての顔も持ち、「ナマズ音頭」など自身の楽曲を生披露し入場するという強心臓のエンターテイナー。入場曲「ぶっ飛んだ恋の歌/芦澤竜誠」「IMAGE/芦澤竜誠 & ANARCHY」

2023年4月、K-1随一の問題児・芦澤竜誠選手がK-1との契約を満了しRIZINに電撃参戦。初参戦のRIZIN.41では皇治選手とキックラストマッチを行い完勝、K-1時代からの因縁に勝利でケリをつけている。

その後 芦澤竜誠選手はキックからMMA(総合格闘技)ファイターへの転向を発表。MMAデビュー戦の相手はリオ五輪銀メダリストの実績を持つ"銀の忍者レスラー"太田忍選手との対戦となった。

記者会見で芦澤竜誠選手は太田忍選手のレスリングの実績にリスペクトを払いつつも、「レスリングは強いですよ。でもMMAは初心者だなって」「こいつは身長が小さいから負ける」ナマズ式トラッシュトークで豪語しMMAデビュー戦に自信を見せている。

RIZIN.45「太田忍 vs. 芦澤竜誠」

1R 芦澤竜誠がオーソドックスからスイッチし打撃の間合いを計るも、太田忍が右フックのフェイントから高速胴タックルでテイクダウンに成功。

ガードポジションで下から肘打ちを見せる芦澤竜誠、コツコツパウンドを落としつつ太田忍がパスガード。さらにサイドコントロールからダースチョークをセット、絞め上げてからチョークを解き右のグラウンドパンチ3連打で太田忍が1RKO勝利を飾った。

"バッドナマズ"芦澤竜誠選手のMMAデビュー戦は太田忍選手のレスリング力&グラウンドコントロールで完封され、持ち味が発揮できずMMAの洗礼を浴びる形に。
MMAデビュー戦ではストライカーにとって相性が悪いとされるレスラーとの対戦だったし、何より太田忍選手の盤石の試合運びがヤバすぎた。次戦はストライカー同士でバチバチの打撃戦がみたいところ。

因縁の皇治選手とのMMAマッチも面白そうだし、次戦からバンタム級に階級転向する萩原京平選手と対戦したら華のあるストライカー同士で盛り上がりそう。

皇治

皇治(こうじ)

生年月日/年齢1989年5月6日(35歳)
出身地大阪府池田市
身長/リーチ173cm/168㎝
戦績キック52戦31勝18敗/MMA1戦1勝(1TKO)
獲得タイトルなどISKA K-1ルール世界ライト級王座/初代HEATキックルールライト級王座
バックボーンキックボクシング/空手/日本拳法
その他TEAM ONE所属/入場曲「スーパースター/強」「ダークヒーロー/強」
浪速のエンペラーこと皇治選手がMMA転向。デビュー戦では三浦孝太選手に肘打ち→サカボ連打でTKO勝利。MMA2戦目はK-1時代からの因縁の相手・芦澤竜誠選手とのリマッチに。
超RIZIN3「皇治 vs. 芦澤竜誠」記者会見はまたも乱闘に発展、芦澤竜誠選手がMMAじゃなくベアナックルルールを要求。皇治選手もベアナックルルールを了承しておりMMA→ベアナックルに変更か?
本人も言ってるようにタフさが売りだから皇治選手ベアナックル向いてそうだよね。

「RIZIN×BKFC」ベアナックルファイトまとめ

萩原京平

萩原京平(はぎわらきょうへい)

生年月日/年齢1995年12月28日(28歳)
出身地大阪府豊中市
身長/リーチ178cm/180.5cm
戦績16戦7勝(5(T)KO)9敗(RIZIN13戦6勝7敗)
バックボーンMMA(地下格闘技)
その他SMOKER GYM所属/入場曲「The Next Episode/Dr. Dre」

RIZIN LANDMARK 9「萩原京平 vs. 武田光司」で持ち味のキレのある打撃を封じられ判定負けを喫した萩原京平選手。試合後は「限界なのかな」と引退を匂わせるも、その後自身のYouTube動画にて「次からバンタム級でやろうと思ってる」とRIZINバンタム級への転向を発表。

牛久絢太郎選手に続き、RIZINフェザー級の花形ストライカー・萩原京平選手がフェザー級→バンタム級へ階級転向。"アンダーグラウンドエンペラー"が新天地バンタム級で長身&リーチの長さを活かしたシャープな打撃でKO量産を魅せれるか注目だ。
萩原京平選手はバンタム級転向初戦の相手に瀧澤謙太選手とのストライカー対決を希望。また、現王者・朝倉海選手をはじめ、井上直樹選手や佐藤将光選手などRIZINバンタム級上位陣にも「全然食い込める自信ある」と豪語。

萩原京平選手は「格闘代理戦争-THE MAX-」トーナメント優勝者・中村京一郎選手に対戦アピールしてたことからフェザー級に留まる可能性も浮上。

後藤丈治

後藤丈治(ごとうじょうじ)

生年月日/年齢1996年3月9日(27歳)
出身地北海道札幌市
身長/リーチ172cm/173㎝
戦績20戦13勝7敗/RIZIN戦績2戦2勝(2Sub)
バックボーン空手/柔道
その他TRIBE TOKYO MMA所属

後藤丈治選手は地下格闘技参戦を経て2016年にパンクラスでMMAプロデビュー、10戦7勝(5TKO/1Sub)3敗の戦績を残す。サウスポースタイルでスタンドでの打撃を得意しつつもグラウンドでも強さを見せるオールラウンダー。

2020年からは修斗に参戦し、RIZINバンタム級でも活躍した魚井フルスイング選手や加藤ケンジ選手に勝利している。

RIZIN初参戦のRIZIN.43ではトレント・ガーダムと対戦、1R終盤に左ストレートでダウンを奪った。2Rにはフロントチョークを仕掛けるガーダムから反転しバックポジションを奪い、4の字ロックからのツイスターで一本勝ち

さらにRIZIN LANDMARK 6でもアイドル公認ファイターの日比野“エビ中”純也選手と対戦。1Rから4の字ロックでグラウンドコントロールし優勢に試合を進め、2Rもバックポジションからの4の字ロック&ツイスターで一本勝ちで圧倒した。

トレント・ガーダム戦に続き2連続でツイスターを極めてみせ、後藤丈治RIZINバンタム級戦線に大きなインパクトを残している。

今後RIZINの舞台で闘いたい相手として後藤丈治選手は

朝倉海選手やアーチュレッタ選手など、"対世界"を目指してやっていきたい

と語り、ゆくゆくはRIZINバンタム級戦線トップ層の選手との対戦を希望している。

また、同じくRIZIN LANDMARK 6に出場した太田忍選手に対し佐藤将光選手に勝っても負けても太田忍選手とやりたいなって思ってます」と熱烈な対戦アピールを送っているよ。
RIZIN2連続一本勝ちのビッグインパクトを見せた後藤丈治選手。今後対戦を希望する太田忍選手など、RIZINバンタム級上位陣をも飲み込んで一気にトップ層も射程圏内に入れてしまうのか注目やね。

後藤丈治選手は2024年5月3日タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催された「ONE Friday Fights 61」に参戦。ベラルーシ出身の未知強外国人イリアス・エジエフと対戦し、3R左フックでダウンを奪うもRNCで一本負けを喫している。今後ONE Championshipに継続参戦するのかRIZINに再び登場するのかは現時点では不明。

金太郎

金太郎(きんたろう)

生年月日/年齢1993年3月19日(30歳)
出身地大阪府八尾市
身長/リーチ167cm/165㎝
戦績31戦15勝(9(T)KO/2Sub)13敗/RIZIN戦績8戦3勝5敗
バックボーンキックボクシング
その他パンクラス大阪稲垣組所属/入場曲「Ghetto Love/Karl Wolf」

金太郎選手はTHE OUTSIDERのアマチュア戦を経て2011年にプロMMAデビュー。その後DEEP/PANCRASEなどで活躍、2019年にはバンタム級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチも経験している。

2014年12月開催のTHE OUTSIDER 第33戦「THE OUTSIDER×パンクラス対抗戦」にて、元THE OUTSIDER 60-65kg級王者で現在BreakingDownで活躍中の樋口武大選手と対戦。アマチュア戦では腕十字で一本負けを喫していたが、3年を経ての再戦ではパンチ連打でKO勝利しリベンジを果たしている。

2018年10月開催のPANCRASE 300で当時バンタム級ランキング8位のアラン"ヒロ"ヤマニハ選手と対戦(金太郎選手の対戦相手が負傷欠場したためヤマニハ選手が代打出場)。2R・3Rヤマニハ選手にテイクダウンされグラウンドの展開でペースを握られるも、金太郎選手がワンツー左フックからのパウンド連打で逆転TKO勝利を収めている。

「ハファエル・シウバ vs 金太郎」

4連勝と波に乗っている金太郎選手、2019年7月開催PANCRASE 307でバンタム級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチ「ハファエル・シウバ vs 金太郎」が決定。王者で元Bellatorファイター・ハファエル・シウバは前戦で瀧澤謙太選手からチョークで一本勝ちし王座防衛している。

1R 打撃の攻防からハファエル・シウバがテイクダウン&パウンド、金太郎がスタンドに戻りテイクダウン狙いのシウバに金太郎が肘打ち連打で効かせる。しかし後頭部への打撃で金太郎にイエローカード。

2R ハファエル・シウバがテイクダウンに成功、マウントポジションからパウンドを落としていく。シウバが肩固めに移行し一本勝ち。金太郎選手はスタンドの展開で善戦するも王座獲得ならず。

パンクラスでのタイトルマッチを経てRIZIN.21で金太郎選手がRIZIN初参戦。同じく初参戦の加藤ケンジ選手に1Rリアネイキッドチョークを極め一本勝ちを収める。

次戦でRIZIN.24「瀧澤謙太 vs 金太郎」のPANCRASEランカー対決(当時瀧澤バンタム級2位/金太郎3位)が実現。諸事情で地上波カットされるも大会ベストバウトと言えるバチバチの打撃戦を繰り広げるが2-1スプリット判定で瀧澤謙太選手が勝利。

その後「RIZINバンタム級JAPANグランプリ1回戦」でBRAVE伊藤空也選手に判定勝利し2回戦に駒を進めるも、井上直樹選手に判定負けを喫しグランプリ敗退している。

金太郎選手は井上直樹戦から4連敗するも、堀口恭司選手や元谷友貴選手などいずれもトップファイターとの対戦。
2023年にはその堀口恭司選手&元谷友貴選手所属のATTにて格闘技留学を敢行した金太郎選手。復帰戦でこれまで以上の強さを見せてくれることに期待。

瀧澤謙太

瀧澤謙太(たきざわけんた)

生年月日/年齢1994年11月16日(29歳)
出身地神奈川県横浜市
身長/リーチ176cm/170cm
戦績24戦13勝(9(T)KO)11敗/RIZIN戦績9戦3勝6敗
バックボーン極真空手/レスリング
その他Fired Up Gym代表/入場曲「Hero's Come Back!!/nobodyknows+」

瀧澤謙太選手は空手とレスリングをバックボーンに持つストライカー。RIZIN参戦前はPANCRASEを主戦場とし、バンタム級暫定王座を懸けたタイトルマッチ経験もあるトップファイター。

ハファエル・シウバとのバンタム級暫定キング・オブ・パンクラスタイトルマッチではチョークで一本負けを喫するも、続くPANCRASE 310では修斗世界フライ級2位の石井逸人選手に飛び膝蹴りからのパウンドでTKO勝利。その勢いのままRIZIN参戦を決めている。

RIZIN.24で瀧澤謙太選手がRIZIN初参戦し金太郎選手と対戦決定、パンクラスのバンタム級ランカー同士(当時のランキング「2位 vs 3位」)の対戦となった。

序盤で金太郎選手が有利に攻めるも、3R瀧澤謙太選手が左フックでダウンを奪い2-1のスプリット判定でパンクラスランカー対決に勝利

RIZIN.29から開幕した「RIZINバンタム級JAPANグランプリ」では2回戦で「瀧澤謙太 vs 元谷友貴」が決定。

当時RIZINバンタム級では"絶対王者"堀口恭司選手を頂点とし、王者を追いかける"RIZINバンタム級4天皇"の一角として元谷友貴選手はRIZINバンタム級トップ層に君臨。
しかし下馬評では元谷友貴選手が有利だったもののフタを開ければ瀧澤謙太選手が蹴り技でペースを握り、左フックからのパンチ連打で1RTKO勝利。RIZINバンタム級四天王の一角を圧倒する大番狂わせを起こしてるよ。

しかしRIZINバンタム級JAPANグランプリ準決勝では朝倉海選手に判定負けしベスト4で敗退。その後もRIZIN.40では井上直樹選手に全局面で圧倒されストレートアームバーで一本負け、超RIZIN.2ではRIZINバンタム級での存在感を増してきている太田忍選手にスタンドバックからのパンチ連打でTKO負け痛恨の4連敗。一撃必倒の空手王子の再起に期待。

野瀬翔平

野瀬翔平(のせしょうへい)

生年月日/年齢1997年10月19日(26歳)
出身地福岡県
身長/リーチ167cm/172cm
戦績18戦12勝(2(T)KO/8Sub)4敗2分/RIZIN戦績1戦1勝
バックボーン柔道
その他MASTER JAPAN FUKUOKA所属

野瀬翔平選手は修斗バンタム級を主戦場に活躍しており、11勝のうち7勝を一本勝ちする極めの強さを誇るグラップラー。2022年~2023年に「ROAD TO UFC」に2度出場するもUFC行きの切符は惜しくも逃している。

野瀬翔平選手のRIZINデビュー戦、RIZIN LANDMARK 8 in SAGAにて「瀧澤謙太 vs. 野瀬翔平」が決定。空手ベースのストライカー瀧澤謙太選手に持ち味を発揮させずに完勝。

2R 野瀬翔平選手が瀧澤謙太選手をテイクダウンしボディトライアングルからバックマウント、非情なエルボー連打で2RTKO勝利しRIZINバンタム級戦線にインパクトを残している。

瀧澤謙太戦の試合後マイクで野瀬翔平選手は「僕の組技はRIZINの上位陣、そしてチャンピオンにも通用すると思っています」と豪語し上位陣に強気の宣戦布告。
野瀬翔平選手は2024年5月18日/5月19日に中国・上海にて開催の「ROAD TO UFC」シーズン3のバンタム級トーナメントに出場決定(トーナメント優勝者はUFCとの契約をゲット)。世界最高峰の舞台への切符を懸けRIZIN参戦はしばらくお預けに。

10位│牛久絢太郎

牛久絢太郎(うしくじゅんたろう)

生年月日/年齢1995年2月28日
出身地東京都足立区
身長/リーチ173cm/173.5cm
RIZIN戦績30戦21勝(6(T)KO)9敗(RIZIN7戦4勝3敗)
バックボーン柔道
その他第2代RIZINフェザー級王者/第10代DEEPフェザー級王者/ATT(AMERICAN TOP TEAM)所属/入場曲「Next Stage/MICKY RICH」

2021年10月、RIZIN.31で斎藤裕選手に勝利し"RIZIN初参戦にして王座獲得"に成功した第2代RIZINフェザー級王者・牛久絢太郎選手。2024年よりRIZINバンタム級への階級変更が決定、RIZIN2階級制覇に向け元フェザー級王者が始動…!

牛久絢太郎選手のバンタム級転向初戦の相手は太田忍選手に決定。
元RIZINフェザー級王者・牛久選手がRIZINバンタム級戦線の序列を崩すことができるのか?
牛久選手のバンタム級転向初戦から出し惜しみなしのサバイバルマッチとなった「牛久絢太郎 vs. 太田忍」は、太田忍選手が圧倒的なレスリング力で終始試合の主導権を握り元フェザー級王者に完封勝利
新生・牛くんの次戦に期待。

9位│倉本一真

倉本一真(くらもとかずま)

生年月日/年齢1986年10月29日(37歳)
出身地滋賀県蒲生郡日野町
身長/リーチ163cm/163.5cm
戦績14戦10勝(6(TKO)4敗/RIZIN戦績7戦4勝3敗
バックボーンレスリング/空手/柔道
その他レスリングアジア選手権グレコローマン60kg級2位/世界選手権グレコローマン60kg級7位/リバーサルジム新宿Me,We所属/入場曲「Just What You Feelin/Kemo The Blaxican」

倉本一真選手は輝かしい戦績を残したレスリングをバックボーンに持ち2017年にMMA転向。トップコントロール&強烈なパウンドを得意とし、レスラーながらスタンドの打撃戦でも強さを見せている。

修斗で破竹の6連勝を飾るも、2020年5月31日に行われた岡田遼選手との修斗世界バンタム級暫定王座決定戦では左フックで2RKO負けを喫し王座獲得を逃している。

RIZIN.29で行われたRIZINバンタム級JAPANグランプリ1回戦では"ボンサイ柔術・第三の男"アラン"ヒロ"ヤマニハ選手と対戦、グラウンドの展開で攻めきれず判定負けを喫した。しかし続くRIZIN TRIGGER 2ndでは加藤ケンジ選手と対戦、圧倒的な強さを見せグラウンドの膝蹴りでTKO勝利している。

RIZIN LANDMARK 5では太田忍選手と対戦。両者は試合前から舌戦を繰り広げ、ハイレベルなレスラー対決を期待されるも太田忍選手が1R開始27秒右フックでKO勝利する衝撃的な結末に…!
"投神"倉本一真選手が復帰戦でリベンジャーとしてこれまで以上の強さを見せてくれることに期待。

RIZIN.46日韓全面対抗戦「倉本一真 vs. ヤン・ジヨン」決定。RIZINでは過去2戦全勝(一本&TKO)、直近の試合ではROAD FCで3連勝中と勢いに乗る"コリアン・プレデター"ヤン・ジヨンとの対戦となった。

「倉本一真 vs. ヤン・ジヨン」は2Rに倉本一真選手がヤン・ジヨンのグラウンド状態での肘打ちで右目辺りをカットし厳しい局面を迎えるも、組みの展開でジヨンに攻め切らせず判定2-1で激闘を制している。

8位│アラン"ヒロ"ヤマニハ

アラン"ヒロ"ヤマニハ(Alan"hiro"Yamaniha)

生年月日/年齢1986年4月4日(37歳)
出身地ブラジル・サンパウロ州サンパウロ
身長/リーチ166cm/168cm
戦績34戦20勝(4(T)KO/4Sub)10敗/RIZIN戦績6戦4勝2敗
バックボーンブラジリアン柔術
その他ボンサイ柔術所属/入場曲「Believer/Imagine Dragons」

"ボンサイ柔術第三の男"アラン"ヒロ"ヤマニハ選手。寝技はもちろん、勢いのあるパワフルな打撃も得意としている。同じボンサイ柔術勢のホベルト・サトシ・ソウザ選手やクレベル・コイケ選手とはまたタイプの異なるファイトスタイルが持ち味。

2015年11月からパンクラスに参戦、2016年1月開催の「PANCRASE 275」ではのちのRIZINバンタム級ファイター瀧澤謙太選手と対戦。当時瀧澤謙太選手はパンクラス3戦全勝全KOのランカーだった。打撃のラッシュを凌いだヤマニハがテイクダウンに成功、バックマウントからのパウンドでヤマニハ選手が2R TKO勝利している。

2021年6月開催「RIZIN.29」でアラン"ヒロ"ヤマニハがRIZIN初参戦、RIZINバンタム級JAPANグランプリ1回戦で"グレコローマンレスリングの猛者"倉本一真選手と対戦となった。ボンサイ柔術仕込みの三角絞め、ギロチンチョークを披露するも一本は取れず判定勝利。

RIZINバンタム級JAPANグランプリ2回戦では優勝候補の朝倉海選手と対戦し、朝倉海の殺傷能力抜群の打撃に効かされるも下馬評以上の打撃能力&タフさを見せている。

RIZIN.34では過去に対戦し肩固めで一本負けを喫している手塚基伸選手と再戦、2Rリアネイキッドチョークで一本勝ち。7年越しのリベンジを果たした。

RIZIN LANDMARK 6ではメインイベント「所英男 vs アラン"ヒロ"ヤマニハ」が組まれる。日本MMAのレジェンド所英男がサブミッションスクランブルで魅せるも、ヤマニハが2R左フックでダウンを奪い判定3-0でヤマニハが勝利を収めた。

レジェンド越えを果たした"ボンサイ柔術第三の男"が今後RIZINバンタム級戦線上位陣を食っていけるか注目だ。
ABEMAで5月17日配信「格闘代理戦争-THE MAX-」にて、アラン"ヒロ"ヤマニハ選手が朝倉未来選手推薦"JTTの無敗18歳"秋元強真選手と対戦決定。

朝倉未来選手に「朝倉海クラスのポテンシャル」と言わしめる次世代の新鋭にヤマニハ選手がベテランの意地を見せつけるか?

格闘代理戦争-THE MAX-スペシャルマッチ「アラン"ヒロ"ヤマニハ vs. 秋元強真」は秋元強真選手がヤマニハ選手の右ミドルをキャッチし右フック→パウンド連打で2RKO勝利。朝倉海選手がUFC行きを決め王座返上した今、JTTの超新星・秋元強真選手がRIZINバンタム級の新たな主役となるか?

7位│中島太一

中島太一(なかじまたいち)

生年月日/年齢1989年3月19日(34歳)
出身地東京都西東京市
身長/リーチ174cm/174cm
戦績29戦16勝(3(T)KO/3Sub)13敗/RIZIN戦績3戦1勝2敗
バックボーン柔道
その他第4代キング・オブ・パンクラシスト/パンクラス ワールドスラムトーナメントバンタム級優勝/パンクラス第18回ネオブラッドトーナメントバンタム級優勝/ロータス世田谷所属/入場曲「もぐらの唄/Express」「Circle of Life/Carmen Twillie & Lebo M」

中島太一選手は柔道をバックボーンに持ち、2012年にMMAデビュー。2012年4月開催のパンクラス・ネオブラッドトーナメントバンタム級では準決勝・決勝を一本勝ちで優勝。これにより一気にパンクラスバンタム級ランキング1位に浮上。

さらに2013年9月から行われたパンクラス・ワールドスラムトーナメント バンタム級でも優勝、決勝ではノヴァ・ウニオン所属のマルシオ・セザールに後ろ回し蹴りでKO勝利。打撃でもインパクトを残している。

2014年にONEと契約するも試合が組まれず、2016年からはアウェイで経験を積むためロシアのMMAイベントACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)に参戦。5戦2勝(1KO/1Sub)3敗の戦績を収める。

2018年からパンクラスに戻りフェザー級に参戦、元UFCファイター田村一聖選手に勝利。2020年9月フェザー級キング・オブ・パンクラス次期挑戦者決定戦で堀江圭功選手に勝利するも、フェザー級タイトルマッチではISAO選手に判定負けを喫した。

RIZIN初参戦となったRIZIN.35ではフェザー級マッチ「ヴガール・ケラモフ vs 中島太一」が組まれ、1R前三角絞で一本負けを喫する。

2023年4月30日、田嶋椋選手とのバンタム級キング・オブ・パンクラス王者統一戦にフルマーク判定勝利し、中島太一選手が第4代バンタム級キング・オブ・パンクラシストに輝く。

続くRIZIN.44では元修斗世界バンタム級王者の岡田遼選手と対戦、長いリーチを活かした距離感の打撃で圧倒しフルマーク判定勝利とバンタム級戦線でトップクラスの実力を証明している。

中島太一選手は2023年11月16日、「RIZINバンタム級王座獲得のため覚悟の証」としてパンクラスバンタム級王座を返上。王座返上で不退転の覚悟を見せた"元バンタム級キング・オブ・パンクラシスト"がRIZINバンタム級戦線トップ層を掻き乱すのか?
現在RIZINバンタム級の上位にいる井上直樹選手や佐藤将光選手と実力的に遜色なさそうだし、中島太一選手は次戦のスーチョル戦勝てば一気にトップコンテンダー候補に入ってきそうだよな。

RIZIN.46にて日韓全面対抗戦「中島太一 vs. キム・スーチョル」決定。RIZIN.40でのアーチュレッタ戦以降、ROAD FCを主戦場としていたスーチョルがROAD FC 63kgトーナメント優勝の実績を引っさげ再びRIZINに登場。

「中島太一 vs. キム・スーチョル」は1R 中島太一選手が長いリーチを活かしたジャブ&カーフキックで互角の展開を見せるも、2R早々にスーチョルがローへのカウンターでダウンを奪いKO勝利。実力派同士の日韓対抗戦は“韓国軽量級最強の男"スーチョルに軍配が上がっている。

6位│元谷友貴

元谷友貴(もとやゆうき)

生年月日/年齢1989年9月14日(34歳)
出身地石川県加賀市
身長/リーチ170cm/173.5㎝
戦績46戦34勝(8(T)KO/12Sub)11敗1NC/RIZIN戦績18戦10勝7敗1NC
バックボーンキックボクシング
その他初代・第3代DEEPフライ級王者/第7代DEEPバンタム級王者/ATT(AMERICAN TOP TEAM)所属/入場曲「Lose Yourself/Eminem」

元谷友貴選手は2011年7月にDEEPでMMAプロデビュー。翌年「DEEPフライ級王者決定トーナメント」で優勝し、デビュー戦からわずか1年で初代DEEPフライ級王座を戴冠。

2014年には「DEEP 68」にて行われたDEEPフライ級タイトルマッチで和田竜光選手と対戦。リベンジマッチでリアネイキッドチョークを極め第3代DEEPフライ級王者となっている。

元谷友貴選手はMMA戦績33勝のうち12勝を一本勝ちしており極め技の多彩さと強さから"寝技のデパート"と称されるグラップラー。しかしアマチュアシュートボクシングで-65㎏級トーナメントで優勝するなど寝技のみならず打撃の巧さも併せ持っている

過激なトラッシュトークが流行ってる昨今、多くを語らず試合内容で魅せるスタイルが渋いよね。
一切笑わない鋭い眼光からの記者会見で言うこと忘れちゃうド天然なギャップもいいよな。

2017年4月16日開催の「RIZIN 2017 in YOKOHAMA」でUFCからRIZINへ闘いの舞台を移した”史上最強のMade in Japan"堀口恭司選手の対戦相手に抜擢、「UFCフライ級トップ vs 日本フライ級最強」の構図で注目を集める。

軽量級ならではのスピード感あるスタンドの打撃の攻防、グラウンドではパウンドで削られながらも元谷選手が下からアームロックを狙うなど互角の試合展開を魅せるも判定負けを喫している。

その後RIZINでは扇久保博正/パトリックミックス/井上直樹選手らバンタム級トップ選手に敗戦するも、元UFCフライ級ランカーホジェリオ・ボントリンに膝蹴りでKO勝利し5連勝と戦績を巻き返している。

RIZIN.42では復帰戦の朝倉海選手にボディを効かされテンカオでKO負けを喫した。敗戦から1か月半、ATT(アメリカン・トップチーム)に所属に。新たな環境に身を置き、元谷友貴選手がRIZINバンタム級戦線で進化した強さを見せてくれる姿に期待。

5位│ヴィンス・モラレス

ヴィンス・モラレス(Vince Morales)

生年月日/年齢1990年11月12日(33歳)
出身地アメリカ合衆国アイダホ州コードウェル
身長/リーチ175cm/178cm
戦績21戦14勝(6(T)KO/2Sub)7敗/RIZIN戦績1戦1勝
バックボーンレスリング(ハイスクール時代にレスリング・オレゴン州王者)/アマチュアボクシング/ブラジリアン柔術
その他元FSFフェザー級王者(Front Street Fights)/元UFCバンタム級ファイター(8戦3勝)/ニックネーム"Vandetta(ヴァンデッタ)"/Syndicate MMA所属/入場曲「Fire Lessons/PROF」

ヴィンス・モラレス選手はMMAイベント・FSF(Front Street Fights)の元フェザー級王者。UFCで8戦3勝、Bellatorで2戦2勝を挙げている。

2018年7月にヴィンス・モラレスがDWCS(Dana White's Contender Series)に出場、ドミンゴ・ピラーテにダウンを奪い打撃で優勢に進めるも2Rリアネイキッドチョークで一本負けを喫する。

しかしその後ヴィンス・モラレス選手はBellatorでの勝利を経て2018年11月よりUFCバンタム級に参戦、8戦3勝6敗の戦績を収めている。

2023年5月、UFCリリース後に参戦した「XMMA 6」では石原夜叉坊との元UFCファイター同士の対戦となり、夜叉坊の打撃に苦戦する場面があるもヴィンス・モラレスが右オーバーハンドでダウンを奪いダースチョークを極め一本勝ち

朝倉海選手がアメリカ修行を行ったSyndicate MMA繋がりでヴィンス・モラレスがJTT(JAPAN TOP TEAM)のトレーニングに合流、2023年大晦日開催のRIZIN.45アーチュレッタ対策として朝倉海選手のスパーリングパートナーを務めている。

RIZIN.45「元谷友貴 vs ヴィンス・モラレス」ではオールラウンダー同士 全局面でしのぎを削る激闘となるも、ボクシングテクニック&手数でダメージを与えたヴィンス・モラレスが判定勝利。初参戦でRIZINバンタム級戦線にインパクトを残した。

4位│太田忍

太田忍(おおたしのぶ)

生年月日/年齢1993年12月28日(29歳)
出身地青森県三戸郡五戸町
身長/リーチ165cm/168.5cm
戦績10戦7勝(4(T)KO/1Sub)3敗
バックボーンレスリング
その他2016年リオデジャネイロオリンピック銀メダリスト/2019年レスリング世界選手権金メダリスト/THE BLACKBELT JAPAN柏所属/入場曲「I Was Born To Love You/Queen」SNSでのぶりっ子ムーブがすぎるとタップアウトTVで話題に。

太田忍選手は"忍者レスラー"の異名を持ち、2016年リオデジャネイロオリンピック(グレコローマンスタイル59㎏級)銀メダリスト&2019年世界選手権金メダリスト(63㎏級)といった輝かしい実績を持つレスリングエリート。

2020年11月開催のRIZIN.25のリングで太田忍選手がMMA転向&RIZIN参戦を電撃発表、日本MMA界軽量級のレジェンド所英男選手との対戦が決定。デビュー戦ではMMAに順応しきれず2R腕十字で一本負けを喫するも、五輪メダリストの驚異的な身体能力の高さを見せつけている。

RIZIN.30では元K-1王者久保優太選手と"他ジャンルからMMA転向してきた大物対決"となり(66㎏契約)、レスリング能力で圧倒&相手の持ち味を出させず完封勝利。

RIZIN.33では元修斗環太平洋王者の祖根寿麻選手と対戦。2Rバックブローでダウンを奪い、テイクダウン&グラウンドの展開で試合を支配しグラウンドの膝蹴りからサッカーボールキック&踏みつけでTKO勝利。太田忍選手が短期間のうちにMMAに順応し進化した強さを見せフィニッシュしている。

RIZIN.37では"RIZINバンタム級4天皇"元谷友貴選手と対戦、元谷選手のタックルへの対応能力・下からのサブミッション・スタンドでの打撃能力と引き出しの多さでペースを握られ判定負けを喫する。

しかし次戦でレスリング時代のライバル兼先輩後輩の仲である倉本一真選手と対戦、至高のレスリング対決を期待されるも1R27秒右フックでKO勝利。続く超RIZIN.2では瀧澤謙太選手にレスリングの攻防で圧倒し、スタンドバックの状態から左右のフック連打でTKO勝利と改めてRIZINバンタム級でトップに食い込める存在感を示している。

RIZIN LANDMARK6ではスクランブル参戦の"日本MMA陰の実力者"佐藤将光選手と対戦。太田忍選手がレスリングの強さを発揮するも、佐藤将光選手が要所要所で的確に打撃をヒットさせ組みの展開でもフロントチョークを極めかけるなどベテランの老獪なテクニックの前に僅差で敗れる。

佐藤将光選手には僅差の判定負けを喫するもMMAキャリアの差を踏まえると驚異的すぎるスピードでMMAファイターとしての進化を見せている太田忍選手。
前王者フアン・アーチュレッタもレスリングベースの選手ではあるものの、単純なレスリング能力では元世界王者の太田忍選手がアーチュレッタを上回っており相性は抜群。今後上位陣との対戦や王座に挑戦する機会を掴めれば一気に太田忍選手がRIZINバンタム級王座をかっさらってしまう可能性もありそう。

大晦日開催のRIZIN.45で「太田忍 vs 芦澤竜誠」が決定。MMAデビュー戦で厳しい対戦相手を迎えた"バッドナマズ"芦澤竜誠選手は"レスリングエリート"太田忍選手の高速タックルを切れるのか?

RIZIN.45では太田忍選手がMMAデビュー戦の芦澤竜誠選手に何もさせず1Rダースチョーク→グラウンドパンチ連打でKO勝利、MMAの洗礼を浴びせている。

RIZIN.46にて「太田忍 vs. 牛久絢太郎」決定。元RIZINフェザー級王者・牛久絢太郎選手に太田忍選手が"5勝4KOのストライカーらしく"KO宣言。

RIZIN公開合同練習では牛久選手をオマージュした打撃コンビネーション&連続パァを披露した太田忍選手。階級転向初戦の大物を食って現RIZINバンタム級王者・朝倉海選手とのタイトルマッチに繋げられるか注目だ。
「太田忍 vs. 牛久絢太郎」は1R序盤からテイクダウンに成功した太田忍選手が3R通して試合の主導権を握り牛久絢太郎選手を完封。バンタム級王座を見据え次戦も勝利すればタイトルマッチに王手をかけるか?

2024年6月22日開催BELLATOR CHAMPIONS SERIES DUBLIN「太田忍 vs. ロジャー・ブランク」は1R早々にテイクダウン→上四方からのノースサウスチョークで"Japanese Ninja"太田忍選手がBellatorデビュー戦を無傷の一本勝ちで飾っている。

3位│佐藤将光

佐藤将光(さとうしょうこう)

生年月日/年齢1987年8月21日(36歳)
出身地東京都目黒区
身長/リーチ174cm/177cm
戦績54戦35勝(20(T)KO/3Sub)16敗2分/RIZIN2戦1勝1敗
バックボーン
その他第10代修斗世界バンタム級王者/FightBase都立大所属/父は日本の世界的有名デザイナー佐藤孝信(コウシン サトウ)氏。

PANCRASE/修斗/ONE Championshipで活躍してきた世界に通じる"いぶし銀MMAファイター"佐藤将光選手がRIZIN参戦。日本の大物が一気にRIZINバンタム級の勢力図を塗り替えるか?

佐藤将光(さとうしょうこう)選手は高校時代にKILLER BEEの一般会員としてMMAを始め、その後坂口道場へ移籍。2017年10月に行われた石橋佳大選手との第10代世界バンタム級チャンピオン決定戦に勝利し、第10代修斗世界バンタム級王者となる。

2019年からONE Championshipに参戦、元パンクラス・バンタム級暫定王者ハファエル・シウバやクォン・ウォンイルなど強豪相手にすべてフィニッシュし4連勝(修斗戦績も含む)、ONEバンタム級MMAでランキング2位(日本人ファイターとして最高位)に着き世界レベルの実力を証明。(ONEバンタム級は-65.8㎏)

後のONEバンタム級MMA世界王者ファブリシオ・アンドラージとは判定負けを喫するも互角の激闘を演じた。

2023年10月1日開催のRIZIN LANDMARK6にて佐藤将光選手がRIZIN初参戦。倉本一真選手・瀧澤謙太選手を圧倒してRIZINバンタム級で存在感を増している太田忍選手と対戦となった。(井上直樹選手欠場により2週間前にオファーを受け、1週間前に参戦が決定したため63㎏契約で行われている)

MMAキャリアで大きく上回る佐藤将光選手が太田忍選手に的確に打撃をヒットさせていき、フロントチョークで極めかけるなど引き出しの多さ&スタンドの展開で優位に進め判定勝利を収めている。

試合後、佐藤将光選手は

  • 「RIZIN来る前から朝倉海、アーチュレッタ、井上直樹とかは同じ階級なので意識して見てました」
  • 「(RIZINバンタム級のトップ陣と試合しても)ボコボコにやられるというイメージはないです。全然普通に闘えるかなと思います」
  • 「(SNSの選手同士のトラッシュトークなど過激なパフォーマンスが求められる現状について)それはそれで全然アリだと思うが、僕自身がやるかと言ったらやらない。僕のやり方で盛り上げられたら。僕の中のファイター像があるので今までと変えるつもりはないです。全員が全員煽り合いをやる必要はないと思います」
今後ジャパニーズMMA"いぶし銀のベテランファイター"佐藤将光選手がRIZINバンタム級の序列をひっくり返してしまうのか?トップ陣との対戦に期待。
太田忍戦ではスクランブル参戦だったものの、このままRIZINに継続参戦すれば佐藤将光選手が職人技でRIZINバンタム級王座かっさらいそうな予感。トラッシュトークや派手なパフォーマンスを必要としない職人気質な佇まいがマジかっこいい。

2位│井上直樹

井上直樹(いのうえなおき)

生年月日/年齢1997年6月14日(26歳)
出身地愛知県豊橋市
身長/リーチ173cm/177cm
戦績21戦17勝(1KO/9Sub)4敗/RIZIN戦績9戦7勝2敗
バックボーン空手(白心会)/ブラジリアン柔術(青帯)
その他2015年DEEPフューチャーキングトーナメント フライ級優勝/Kill Cliff FC所属/姉の魅津希選手はUFCファイター/入場曲「The Phoenix/Fall Out Boy」

井上直樹選手は朝倉兄弟と同じく愛知県豊橋市出身で空手をバックボーンに持ち、アマチュアキックや柔術大会に出場。

2015年2月開催の「DEEPフューチャーキングトーナメント2014」に井上直樹選手がフライ級で出場しMMAプロデビュー。2試合とも腕十字で一本勝ちで優勝。以降DEEPを主戦場とし破竹の10連勝を飾った。

その後日本人最年少の19歳でUFCと契約し注目を集め、シンガポールで開催された「UFC Fight Night: Holm vs. Correia」でカールス・ジョン・デ・トーマスと対戦。体重超過したデ・トーマス相手にパウンドからの裸絞め→腕十字など寝技の展開で圧倒しUFCデビュー戦を判定勝利している。

UFCリリース後、2020年2月22日開催のRIZIN.21にて井上直樹選手がRIZIN初登場、"ムエタイ&MMAの二刀流"トレント・ガーダムと対戦し判定勝利。その後渡部修斗選手・元谷友貴選手にチョークで一本勝ちして極めの強さを見せる。

RIZINバンタム級JAPANグランプリ1回戦では元バンタム級キングオブパンクラシスト石渡伸太郎選手を打撃で圧倒し1RサッカーボールキックでTKO、2回戦では金太郎選手をカーフキック&関節蹴りで削りバチバチの打ち合いを制している。

RIZIN.40では瀧澤謙太選手とバンタム級JAPANグランプリ準決勝まで駒を進めた者同士のサバイバルマッチとなるも、スタンド&グラウンド全局面で圧倒しアームバーで一本勝ち。"地獄のエンジェル"の異名通り非情な試合運びで怖いまでの強さを見せている。

RIZIN.42では現王者フアン・アーチュレッタと激闘を演じるも、アーチュレッタの無尽蔵のスタミナ&手数に僅差で敗れる。しかし試合に負けはしたもののBellatorバンタム級トップファイターのアーチュレッタと互角に渡り合い、なおきっきこと井上直樹選手が世界レベルの強さを証明
対戦を望む声が多いもこれまで実現してこなかった「朝倉海 vs 井上直樹」。両者は豊橋工業高校の先輩後輩だし、対戦決定すれば煽りV含めRIZINバンタム級屈指の神試合になること必至やね。

RIZIN LANDMARK6で太田忍選手と対戦予定も井上直樹選手が「蜂窩織炎/ぎっくり腰/右顎下腺唾石症」を理由に欠場。RIZINバンタム級屈指のトータルファイター井上直樹選手の復帰戦に期待。

RIZIN.46にてRIZINバンタム級戦線・日本人トップファイター同士の出し惜しみなしのサバイバルマッチ「井上直樹 vs 佐藤将光」が決定。

強さのみで魅せる者同士の新旧技巧派対決は井上直樹選手が判定勝利、試合後マイクでタイトルマッチ挑戦に意欲を見せている。

1位│キム・スーチョル

キム・スーチョル(SOO CHUL KIM)

生年月日/年齢1991年12月10日(31歳)
出身地韓国江原道原州市
身長/リーチ170cm/170cm
戦績30戦22勝(8(T)KO/6Sub)7敗1分/RIZIN戦績4戦3勝1敗
バックボーンブラジリアン柔術
その他第4代ROAD FCバンタム級王者/第4代ROAD FCフェザー級王者/初代ONE世界バンタム級王者/RISING ONフェザー級王者/ROAD FC 63kgトーナメント優勝/ROAD GYM WONJU MMA所属/入場曲「Welcome to the Jungle/Guns N' Roses」

キム・スーチョル選手は2010年MMAデビュー戦でRISING ONフェザー級タイトルマッチを行い、1R腕十字での一本勝ちで王座獲得。その後ROAD FCに参戦。

2012年10月にはONE FC 6にて行われたONE世界バンタム級王座決定戦で、強豪グラップラーレアンドロ・イッサに右フックからのパウンドでTKO勝利し初代ONE世界バンタム級王座を戴冠。

しかしONE世界バンタム級王座統一戦では元DREAM2階級王者ビビアーノ・フェルナンデスとの対戦に敗れ王座陥落。

2017年ROAD FCバンタム級王座決定戦で勝利し王座獲得するも、

私がMMAで成し遂げたかったことはすべて達成した

とし、ROAD FCバンタム級王座返上&MMA引退を表明

2021年9月にMMA現役復帰するもパク・へジンに一本負け、ダイレクトリマッチとなるパク・へジンとのROAD FCフェザー級タイトルマッチでハイキックからのパンチ連打でKO勝利し王座獲得&リベンジに成功している。

2022年9月 ROAD FCフェザー級王者としてRIZIN .38に参戦、RIZINバンタム級JAPANグランプり優勝の扇久保博正選手と対戦。テイクダウン能力に定評のある扇久保博正選手に1度もテイクダウンさせない腰の重さ、フルラウンド攻め続けるスタミナ&手数を見せ完勝。

扇久保博正戦後、キム・スーチョルはROAD FCフェザー級王座を返上

ちなみにキム・スーチョルはMMAキャリアで日本人選手に10戦全勝している"日本人キラー"としても知られる。

同年大晦日の「RIZIN×BELLATOR全面対抗戦 次鋒戦」にRIZIN代表としてキム・スーチョルが抜擢され、第8代Bellator世界バンタム級王者フアン・アーチュレッタと対戦。「元Bellator王者 vs 元ROAD FC王者」の激闘はフアン・アーチュレッタに軍配が上がっている。

しかしスタンドの展開ではスーチョルがカーフを効かせやや押している印象もあり、互角の試合内容ながら

「キム・スーチョルが勝ってたのでは?」

という声も多く上がった。

2023年6月からはキム・スーチョルがROAD FC 63kgトーナメントに参戦。1回戦をギロチンチョークで一本勝ち、2回戦を判定勝利で決勝戦に駒を進めてるよ。さらに決勝ではBRAVEの原口央選手を2RTKOで下し、キム・スーチョルがROAD FC 63kgトーナメント優勝
日本のMMAファンからもめっちゃ愛されてる"コリアンお茶目ゾンビ"ことキム・スーチョルがRIZIN.46日韓全面対抗戦にてRIZINに再び登場。元パンクラス王者・中島太一選手との大将戦に注目だ。
余談だけどスーチョルの奥さんはそろそろニンテンドースイッチ買ってあげてほしいよな。

「キム・スーチョル vs. 中島太一」は1R互角の打撃戦を繰り広げるも、スーチョルが2R開始6秒で電光石火の右ストレート左フック→グラウンドパンチ連打でKO勝利を挙げ改めてRIZINバンタム級戦線トップの実力を見せつけた。

試合後スーチョルは「今の私に勝てる選手がこの世界にいたら連れてきてください!」と流暢な日本語で豪語しRIZINバンタム級全方位に宣戦布告。キム・スーチョルがRIZINバンタム級の王座戴冠するのも時間の問題か?(RIZIN王者になったら嫁にニンテンドースイッチ買ってもらえる約束らしい)

フアン・アーチュレッタ

フアン・アーチュレッタ(Juan Archuleta)

生年月日/年齢1987年9月13日(35歳)
出身地アメリカ合衆国カルフォルニア州スルタナ
身長/リーチ173cm/175cm
戦績35戦29勝(11(T)KO/4Sub)6敗/RIZIN戦績5戦3勝2敗
バックボーンレスリング(NJCAAオールアメリカン)
その他第8代Bellator世界バンタム級王者/KOTC四階級制覇王者/第5代RIZINバンタム級王者/ブラジリアン柔術紫帯/THE TREIGNING LAB/HB ULTIMATE & GRACIE BARRA所属/入場曲「Love Tonight(David Guetta Remix)/Shouse」

フアン・アーチュレッタ選手はスペイン&メキシコ系ハーフのアメリカ人。格闘技のバックボーンはレスリングでカレッジ時代NJCAAオールアメリカンに選出されている実力者。MMAでもレスリング能力に絶対の自信を持っているからこそ成立する、スタンド&グラウンドどの局面でもアグレッシブに攻め続けるファイトスタイルを確立している。

2013年にMMAデビューするとKOTC(King of the Cage)に参戦、

  • 第14代King of the Cage世界フライ級王者
  • 第13代King of the Cage世界バンタム級王者
  • 第18代King of the Cage世界ライト級王者
  • 第15代King of the Cage世界ジュニアウェルター級王者

と次々に王座を獲得、2016~2017年の短期間にKOTC世界四階級制覇を達成している。

フアン・アーチュレッタは2015年からBellator参戦後の2019年まで破竹の18連勝を挙げるも、Bellator.228で行われたBellator世界フェザー級タイトルマッチ兼Bellatorフェザー級ワールドグランプリ1回戦「パトリシオ・ピットブル vs フアン・アーチュレッタ」で判定負けを喫し連勝記録をストップ。

Bellator.246で行われたBellator世界バンタム級王座決定戦「フアン・アーチュレッタ vs パッチー・ミックス」ではスタンドの打撃戦で優位に進め判定勝利、第8代Bellator世界バンタム級王者に輝いている。

アーチュレッタはMMAファイターとしてはKO&一本勝ちは多くないものの、"ボクシング&レスリング"でペースを握り屈強なフィジカルとレスリングテクニックでテイクダウン、無尽蔵のスタミナで削り続け対戦相手を"深海へ引きずり込む"スタイルで勝利を量産。
現Bellator世界バンタム級王者パッチー・ミックスはアーチュレッタと対戦当時、当時MMAデビューから無敗の13連勝記録をストップされ2023年時点でフアン・アーチュレッタにしか黒星を付けられてない。
今後RIZINの舞台で「フアン・アーチュレッタ vs パッチー・ミックス」のリマッチが組まれる可能性も?

その後フアン・アーチュレッタは2021年5月に行われたセルジオ・ペティスとの防衛戦で判定負けを喫し王座陥落、Bellatorバンタム級ワールドグランプリ1回戦でラウフェオン・ストッツに左ハイ(膝がヒット)からのエルボー連打でKO負けと連敗。

2022年大晦日開催のRIZIN.40で行われた「RIZIN×BELLATOR全面対抗戦」でフアン・アーチュレッタがRIZIN初参戦し、元ROAD FCバンタム級&フェザー級王者のキム・スーチョルと対戦。激闘の末判定勝利を収めている。

RIZIN.42ではRIZINバンタム級最強の一角・井上直樹選手と対戦。判定勝利しRIZINファンに実力を見せつけ、超RIZIN.2にて行われるRIZINバンタム級王座決定戦の挑戦権を勝ち取り「フアン・アーチュレッタ vs 朝倉海」が決定。

RIZINではまだ3戦でもバンタム級世界ランキングではアーチュレッタが格上。テイクダウンディフェンスに定評のある朝倉海選手がアーチュレッタのタックルを切り続け鋭い打撃でKOするか、アーチュレッタが無尽蔵のスタミナ&手数でグラウンド地獄に持ち込み"日本と世界のレベルの差"をわからせてしまうのか?
長期戦になればアーチュレッタがしつこいレスリング&スクランブルの展開でハメそうだけど、スタンドで打ち合ってくれるなら朝倉海選手がカウンターで速攻KOも十分あり得そうやね。

朝倉海選手が左膝内側側副靭帯損傷でアーチュレッタ戦を欠場、漢気代打出場の扇久保博正選手との対戦を制しフアン・アーチュレッタが第5代RIZINバンタム級王座を戴冠。

アーチュレッタ&朝倉海選手ともに対戦を希望しており、2023年大晦日でのタイトルマッチが濃厚。大晦日での大一番で負けることの多い朝倉海選手が最強王者相手に不名誉なジンクスを払しょく出来るのか?それとも現王者アーチュレッタが朝倉海選手をも一蹴し、RIZINバンタム級に"アーチュレッタ長期政権"を築いてしまうのか?

フアン・アーチュレッタが体重超過によりまさかの王座剥奪│バンタム級王座は空位に

RIZIN.45前日公開計量にてRIZINバンタム級王者フアン・アーチュレッタが2.8㎏体重超過し、朝倉海選手とのタイトルマッチ目前にしてまさかの王座剥奪される事態に…!これを受けRIZINバンタム級王座は空位となっている。

アーチュレッタは大幅な体重超過してしまった理由について「1週間前から風邪をひき体調不良だった」ことをカミングアウト。計量ギリギリまで体重を落とす努力をしたもののリミットを越えてしまった模様。

また、アーチュレッタは公開計量6日前に行われたRIZINバンタム級タイトルマッチ調印式での朝倉海選手とのやり取りに触れ、

「調印式の時にカイ・アサクラ(朝倉海)に「疲れてるみたいだけど減量大丈夫?」「体調悪いんじゃない?」と聞かれたが、あの時本当に体調が悪かった

とタイトルマッチにもかかわらず体重超過してしまった理由は体調不良が原因だったことを明かしている。

アーチュレッタは次戦からバンタム級→フェザー級へ階級アップが決定。アーチュレッタ参戦でさらに混沌とするRIZINフェザー級にも注目だ。

RIZINフェザー級ランキング

朝倉海(王座返上したためRIZINバンタム級は現在空位に)

朝倉海(あさくらかい)

生年月日/年齢1993年10月31日(29歳)
出身地愛知県豊橋市
身長/リーチ173cm/174.5㎝
戦績25戦21勝(13(T)KO/3Sub)4敗/RIZIN戦績16戦13勝3敗
バックボーン極真空手/相撲/禅道会/ブラジリアン柔術
その他第3代・第6代RIZINバンタム級王者/RIZIN JAPAN GPバンタム級トーナメント準優勝/初代THE OUTSIDER 55-60kg級王者/JTT(JAPAN TOP TEAM)所属/入場曲「Forever Young feat. UVERworld/AK-69」

朝倉海選手は愛知県立豊橋工科高等学校時代に実兄・RIZINフェザー級ファイター朝倉未来選手と共に禅道会豊橋道場に入門し、2013年から朝倉兄弟でTHE OUTSIDERに参戦。

55-60kg級初代王者決定トーナメント準決勝&決勝を連続TKO勝利し、初代THE OUTSIDER 55-60kg級王座を獲得している。

朝倉海選手はROAD FCでの2戦を経て2017年12月にRIZIN初参戦すると6連勝を飾っている。ROAD FCでKO負けを喫したムン・ジェフンにRIZINでリベンジ成功後、RIZIN.18で「堀口恭司 vs 朝倉海」が決定

当時 堀口恭司選手はRIZINバンタム級初代王者で、直前の試合でダリオン・コールドウェルに勝利し日本人初のBellator世界王者となっており「堀口恭司 vs 朝倉海」は下馬評では圧倒的に堀口恭司有利と目されていた。

しかし試合序盤で堀口恭司選手の右ストレートに右のカウンターを合わせ、朝倉海選手が大番狂わせの1RKO勝利を飾っている。

その後RIZIN.20でのマネル・ケイプとのタイトルマッチではTKO負けを喫するも、RIZIN.23で行われたRIZINバンタム級王座決定戦「朝倉海 vs 扇久保博正」では終始打撃で圧倒し朝倉海選手が第3代RIZINバンタム級王座を獲得

RIZIN.26で堀口恭司選手にカーフキックからの右フック&パウンド連打でリベンジを許し王座陥落、2021年6月から開催された「RIZINバンタム級JAPANグランプリ」では決勝まで上り詰めるも扇久保博正選手に判定負けを喫し準優勝。

試合後 朝倉海選手は準決勝の瀧澤謙太戦で右拳を骨折していたことが判明、2022年6月より拳の治療のためRIZINバンタム級戦線から長期離脱している

RIZIN.42で1年4カ月振りに復帰、元谷友貴選手にKO勝利で完全復活。元谷友貴戦では得意の右ストレート以外に、上下に散らすボクシングテクニックやテンカオ(膝蹴りのカウンター)といった新たな強さを見せておりRIZINファイターはもちろん立ち技の格闘家も朝倉海選手の打撃スキルを絶賛

復帰戦で新たな技の引出しを見せた朝倉海選手が"元Bellator世界バンタム級王者"フアン・アーチュレッタという世界レベルの強豪相手にも強さを見せることができるか注目だ。

朝倉海選手が戦線離脱中に行われた「RIZIN×BELLATOR全面対抗戦」ではRIZIN側が全敗を喫しており、朝倉海選手は「僕がいるじゃないですか、僕に任せてくださいよ」とエモすぎる勝利宣言。
「フアン・アーチュレッタ vs 朝倉海」はベルトがかかってる事はもちろん、RIZINや朝倉海選手自身が世界レベルの強豪に通用するのか?真価を問われる一戦だよね。

超RIZIN.2開催直前で朝倉海選手が左膝内側側副靭帯損傷を理由に超RIZIN.2を欠場再起に向けRIZINバンタム級から戦線離脱の状況となった。実力は間違いなく国内トップ級ながら怪我に泣かされることの多い朝倉海選手の完全復活に期待。

RIZIN.42での元谷友貴選手との復帰戦をKO勝利で飾った朝倉海選手、続くRIZIN.45ではフアン・アーチュレッタとのRIZINバンタム級タイトルマッチとなった。

「フアン・アーチュレッタ vs 朝倉海」

RIZIN.45前日計量にて王者アーチュレッタが2.8㎏もの体重超過し、まさかの王座剥奪に…

  • 「フアン・アーチュレッタ vs 朝倉海」は体重の戻し制限を設け、当日試合1時間前の時点で68㎏を上限とする(=68㎏契約マッチ)
  • 朝倉海選手が勝った場合は新王者に、アーチュレッタが勝った場合はノーコンテストで王座は空位となる
  • アーチュレッタには階級超過体重0.5㎏以上につきレッドカードが提示され50%の減点から試合スタート(これに関して一部のファンや格闘家から「アーチュレッタに不利すぎる」といった声が上がったものの、この試合が特例ではなくRIZINの公式ルールで0.5㎏以上の体重超過した選手にはレッドカード提示・減点スタートとなっている。ただし協議の結果試合成立しない場合もあり)

といった条件で試合が行われた。

(LOSE)「フアン・アーチュレッタ vs 朝倉海」(WIN) 2R 3分20秒TKO ボディへの膝蹴りからグラウンドパンチ連打

1R 身体の厚みにかなり差があるように見える両者。アーチュレッタがパンチ連打でプレッシャーをかけタックル、朝倉海がこれを切るもアーチュレッタがサッカーボールキックから右ストレートをヒットさせ朝倉海がダウン

アーチュレッタがフロントチョークを仕掛けるも朝倉海がサイドポジションから上四方固めへ移行し抑え込み凌ぐ。アーチュレッタはグラウンド状態のエルボーから一気に立ちスタンドへ戻す。

アーチュレッタの前進しながらのストレートに朝倉海がバックステップでかわしつつカウンターのフックをヒットさせる。アーチュレッタがロープ際でパンチのフェイントからタックルに行くも朝倉海の腰が重く耐える展開、膠着しブレイク。

体格差で勝るアーチュレッタがプレッシャーを掛けつつ強引にパンチのラッシュをかける、朝倉海は下がりつつパンチのカウンターを狙っていく。朝倉海が左テンカオでアーチュレッタの勢いを止め両者見合う展開に。

アーチュレッタが海の右ストレートにタックルを合わせバックを取る。1R終了のゴング後にアーチュレッタが左右のパンチを朝倉海の後頭部に当ててしまい、レフェリーからイエローカードが提示される。

2R アーチュレッタがさらにプレッシャーを強め左ジャブから膝蹴りを見せ、両者激しいパンチの打ち合いになる。アーチュレッタの前進に海がカウンターを狙っていく展開。アーチュレッタの左ストレートがヒット、海は左インロー左ハイを見せる。

アーチュレッタのジャブストレートが当たりはじめ、パンチからタックルに行くも海がこれを切る。コーナー際に追い詰めた朝倉海が左ハイから飛び込んでの左ストレート。

アーチュレッタのワンツーに朝倉海の右膝蹴りがカウンターでヒット、ボディをえぐりアーチュレッタがダウン。グラウンドパンチ連打で仕留め朝倉海がTKO勝利、朝倉海選手が復帰戦を王座返り咲きで飾り第6代RIZINバンタム級王者となった。

「フアン・アーチュレッタ vs 朝倉海」はレッドカードが提示され50%の減点から試合スタートだったことが影響したか、アーチュレッタがいつもよりラフなスタンドの打撃戦を主体に攻めてた感あり。

SNSでは減点スタートだからアーチュレッタ判定勝ちは厳しい→普段のグラウンドに持ち込み削るスタイルができずアーチュレッタに不利だったとの声も。

この論争どっちファンかは置いといてフラットな視点で見ると、そもそもレッドカードが提示されたのは体調不良だったとはいえアーチュレッタの体重超過が原因な訳だし、それによりファイトスタイル変えざるを得なかったのも自分が蒔いた種だからしゃーないよな。

朝倉海選手は自身のYouTube動画にて

「もし海外挑戦するならフライ級で行こうと思ってる」

「来年には海外に挑戦したいなっていうのはRIZINにも伝えてはいる」

2024年にはRIZINを離れ、海外のMMA団体に挑戦&フライ級への階級変更の可能性があると今後の展望を語っている。

2024年朝倉海選手がRIZINバンタム級で防衛戦を行うのか?それともかつてのライバルで第2代RIZINバンタム級王者マネル・ケイプも参戦中のUFCフライ級で世界の頂を目指すのか?
現RIZINフライ級王者の堀口恭司選手も今後UFCフライ級のベルトを目指すことを宣言。そして現在UFCフライ級で日本人最多5連勝中の平良達郎選手、Road to UFCフライ級トーナメントを優勝しUFCとの契約を決めた鶴屋怜選手。
ここに朝倉海選手も参戦したらUFCではレアな日本人対決、さらにUFC初の日本人王者誕生も十分あり得るとんでもない激アツ戦線になりそうやね。

RIZIN.47のリングにて朝倉海選手がRIZINバンタム級のベルトを返上してUFC参戦を発表。朝倉海選手のUFC王者への道、空位となったRIZINバンタム級のベルト争奪戦に注目だ。

現Bellator世界バンタム級王者│パッチー・ミックス

パッチー・ミックス(Patchy Mix)

生年月日/年齢1993年8月16日(30歳)
出身地アメリカ合衆国ニューヨーク州アンゴラ
身長/リーチ180cm/182㎝
戦績21戦20勝(2(T)KO/13Sub)1敗/RIZIN戦績1戦1勝
バックボーンレスリング/ブラジリアン柔術(黒帯)
その他第10代Bellator世界バンタム級王者/Bellatorバンタム級ワールドグランプリ優勝/第15代KOTC世界バンタム級王者/エクストリーム・クートゥア│WNY・MMA&フィットネス所属

パッチー・ミックスは現Bellator世界バンタム級王者。MMA戦績20戦19勝のうち13勝を一本勝ちしている"SUBMISSION SPECIALIST"

2022年~2023年にかけ行われたBellatorバンタム級ワールドグランプリ3試合を圧倒的な試合内容で制覇。さらに暫定王者として臨んだセルジオ・ペティスとのBellator世界バンタム級王座統一戦もグラウンドでコントロールし危なげなく一本勝ち、MMAバンタム級では非UFC系最強との呼び声高いコンプリートファイター。

Bellator参戦前はKOTC(King of the Cage)を主戦場としチョーク&腕十字で一本勝ちを量産、2017年に第15代KOTC世界バンタム級王座を獲得し2度防衛。

2019年大晦日開催のRIZIN.20でパッチー・ミックスがRIZIN初参戦(当時はパトリック・ミックス名義で参戦)。RIZIN×BELLATOR対抗戦の副将戦として「パトリック・ミックス vs. 元谷友貴」が組まれ、1R 1分37秒ギロチンチョークを極めミックスが一本勝ち。この時点で3勝を挙げたBELLATOR側が対抗戦を勝ち越している。

"日米寝業師対決"として注目された「パトリック・ミックス vs. 元谷友貴」は結果だけ見ればミックスの速攻一本勝ちだけど、三角絞めからオモプラッタ→ミックスがカウンターのギロチンと短時間の間に流れるようなグラウンドの攻防が凝縮された名勝負。
パッチー・ミックスとかアーチュレッタ、UFCバンタム級のトップファイターの試合当日の身体のデカさを見るに、日本人選手にとってフィジカルからしてこの階級の世界レベルの強豪との試合がいかに厳しいかが分かるよね。

2020年9月12日開催のBellator 246でBellator世界バンタム級王座決定戦としてフアン・アーチュレッタと対戦。序盤のラウンドをグラウンドの展開で有利に進めるも、後半スタンドの打撃でアーチュレッタにペースを握られパッチー・ミックスがプロMMAキャリア唯一の敗戦を喫している。

パッチー・ミックスはセルジオ・ペティスに勝利しBellator世界バンタム級王者となったBellator 301の試合後インタビューにて

これで俺はBellatorバンタム級の1位から5位までほぼクリアした。1位のセルジオ・ペティス、2位のラウフェオン・ストッツ、3位はアーチュレッタ、4位のマゴメド・マゴメドフ、5位はキョージ・ホリグチ(堀口恭司)だから上位5人中4人を倒したことになる。残りはあと1人、アーチュレッタとの1試合だけだ

アーチュレッタを本当にリスペクトしてるよ。彼は大晦日にカイ・アサクラ(朝倉海)と試合するよな?いつか必ずアーチュレッタと再戦したい。負けたあの日からずっと追いかけてきた、必ずアーチュレッタへのリベンジをするつもりだ

とアーチュレッタとのリベンジマッチを熱望、今後RIZINの舞台で「パッチー・ミックス vs. フアン・アーチュレッタ」の再戦が組まれる可能性も?
もしくはBellatorかBellatorを買収したPFLのバンタム級でやるかも(現在PFLバンタム級は欧州王者のみで正規王者不在)。でもアーチュレッタが今後もRIZINに継続参戦するなら盛り上がるから因縁のリベンジマッチ「ミックス vs. アーチュレッタ」RIZINでやってほしいよね。

しかしその後アーチュレッタはバンタム級からフェザー級転向が決定。「パッチー・ミックス vs. フアン・アーチュレッタ」の再戦は当面お預けか?

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