FSLトライアウトにブレイキングダウン勢が出場│ラッパー界隈から批判殺到し炎上?

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ラップバトルの大会「FSL」が2023年8月22日に開催する「FSLトライアウト」にブレイキングダウン勢が参加し話題に。しかしこの新たな試みにラッパーやヘッズ(ファン)から批判殺到し炎上する事態になっています。

本記事では

  • FSLトライアウトに参戦するブレイキングダウン勢について
  • ラッパー界隈からの賛否両論ある意見

についてまとめていきます。

FSLトライアウトにBreakingDown選手やインフルエンサーが参戦│HIPHOPガチ勢から批判殺到へ

フリースタイルバトル(ラップ)のイベント「FSL(=FREE STYLE LEAGUE)」は「フリースタイルのプロリーグ化」をコンセプトに掲げ、ジャパニーズHIPHOPの重鎮Zeebraさんが主宰するイベント。過去には元K-1王者安保ルキヤ選手がFSLにゲスト参戦し、呂布カルマさんとフリースタイルバトルをしている。

そのFSLの新たな試みとしてオーディション番組「FSLトライアウト」が"次世代のHIPHOPスター発掘プロジェクト"としてスタート。予告動画にはラッパーのみならず

  • BreakingDown(ブレイキングダウン)の人気選手
  • 他ジャンルのインフルエンサー
  • スター(有名)になりたい一般参加者

などが参戦し、口喧嘩バトル(ラップじゃなく)や乱闘シーンなどがアップされています。

このFSLトライアウトの予告動画を観たラッパーやヘッズ(HIPHOPファン)からは

  • 「FSLトライアウトの企画、あれはHIPHOPじゃない」
  • 「抗争避けるためにラップで競うのがMCバトルじゃないんか」
  • 「ブレイキングダウンのノリをフリースタイルバトルのイベントに持ち込むの、真剣にやってるラッパーたちが可哀想」
  • 「1本のマイクで人生変えれるのがHIPHOP、参加者同士の乱闘とか煽り合いマジでダサいし要らんから」
  • 「スター発掘できればいいけど、売名目的で出てくる色物も増えるでしょ」

などといった批判的な意見が殺到し炎上

しかし「新しいことにチャレンジする時や転換期は否定されたり叩かれるのは仕方ない」といった意見もあり賛否両論に(現時点では圧倒的に否定的な意見が多い模様)。

また、「MCバトルシーンの新たなスターを発掘」をコンセプトにしているにもかかわらず、すでに有名なブレイキングダウン勢や知名度のあるインフルエンサーがトライアウト本戦への枠を占めていることにも批判が上がっています。

たしかに本当に若手スターを発掘するのであれば、有名人じゃなくまったくの無名からスターに成り上がる人が本戦に受かるべきという意見もごもっとも。
ちなみにFSLのサポート企業はBACKSTAGE社が務めており、BACKSTAGE代表取締役の溝口勇児さんはBreakingDown COO(最高執行責任者)FSLの代表でもあります。
FSLトライアウトの企画やブレイキングダウン勢の参加は溝口勇児さんをはじめとしたブレイキングダウン運営にも関わっているメンバーのアイデアか?それと安保瑠輝也選手選手が先陣切ってFSL vol.2に参加したことも影響してそう。

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FSLトライアウトへの批判殺到にZeeblaさんがコメント

FSLトライアウトの企画内容に対する批判殺到に対し、7月27日にFSL主催者Zeeblaさんがコメントを出しています。

FSLトライアウトへの批判殺到にZeeblaさんがコメント

FSLトライアウトへの批判コメントに対するZeeblaさんの想いは以下の通り(要点を分かり易くまとめてます)。

Zeebla

  • 「FSLを発足して約1年間、MCバトルシーンやその先のHIPHOPシーンの裾野を広げるべく活動してきました。協力してくれるみんなの想いは一つで、MCバトルだけでも食べていける人を増やしたい、MCバトルを多くの人に知ってもらいたい」
  • 「そのためには排他的で非寛容的になりつつあるこの業界を変えていかなければならない、という想い」
  • 「FSLトライアウトに関しても同様で、MCバトル発でスターを生み出したいという想い。FSLトライアウトという新たなコンテンツを通して、今までMCバトルに触れてこなかった人たちが興味を抱いてくれるきっかけになればと考えています」
  • 「MCバトルを野球やサッカーのようにメジャーにしていくのであれば、今のHIPHOPファンの小さな分母を取り合うのではなく、母集団そのものを大きくしていく動きをしていこうと話しています」
  • 「これらの取り組みの中にはすべての人には受け入れられなかったものもありますが、賛否両論の意見をもらって修正・改善を繰り返して走り続けてきました」
  • 「FSLトライアウトの企画がすべての面でプラスの影響を与えているとは思っておらず、課題や改善点も大きいのは自覚しています。実際にチーム内でも賛否両論あり議論になった事実もあります」
  • 「FSLトライアウト本戦はプロとは別枠で行い、プロとはまた異なる面白さになるのではと」
  • 「これからもFSLはMCバトルの裾野を広げるために様々な挑戦をしていく予定です。その過程でファンから批判を受けることもあるかと思いますが、その批判自体も業界を高みに目指すうえで必要不可欠と思っています」

FSL主催者Zeeblaさんは「FSLトライアウトにはMCバトル発でスターを生み出したい想い、今までMCバトルに触れてこなかった人たちが興味を抱いてくれるきっかけを作りたいという想いがある。MCバトルのシーンをさらなる高みへ持っていくために批判を覚悟のうえで新たな試みをしていきたい」としています。

FSLトライアウトに対するラッパーの意見

FSLトライアウトの企画に対してはラッパーの間でも賛否両論ある模様。「FSLトライアウトはラッパーから見てどうなのか?」その一部を紹介していきます。

FSLトライアウト肯定派のラッパー

SILENT KILLA JOINT(FSLトライアウトゲストMC)

  • 「FSL終わってるってツイートよく見かけるけど、俺が関わる部分は最高にやるつもりです。俺の手が届く範囲はちゃんとHIPHOPやから安心してください」
  • 「出場者全員アルバム作った方がいい。一緒に曲作って盛り上げよう」

梵頭(FSLトライアウト審査員/BreakingDownオーデイション参加経験あり)

  • 最初は何言われても仕方がない。そういう試みをしてるんだから。言いたいことは言った方がいいし伝えた方がいいとも思ってる」
  • 「これも仕事を引き受けたからには誠心誠意向き合わなければならないと理解している」

がーどまん(FSLトライアウトゲストMC)

  • 「新しいことに挑戦している。何をするにも最初は否定されるけど続けていれば付いて来てくれる人もいる。そんな人たちを迎えに行きます」
FSLトライアウト否定派のラッパー

RYKEY DADDY DIRTY

  • 「FSLってやつ誰がやってんだろうな?多分頭お○しい奴がやってんだべ絶対そうだよ」
  • 「だって喧嘩して~みたいな、その後ラップして「俺に喧嘩負けたんだからラップする必要ねぇだろうが」って喧嘩よえー奴がもうラップ出来なくなっちゃった。誰かの金儲けのせいで
  • 「あれ出てる人全員ちゃんと考え直した方がいいと思うよ。俺みてーに売らねえとCD、曲をさ。曲作んねーとおめぇ殴り合いなんかやってねえで」

JAMBO MAATCH

  • 「音楽とバイオレンスは混ぜたらアカンでしょ…」
  • 「バトルで負けてラップ辞めるとかマジアホだな。本質は曲だろ。音楽、表現なめんな」

SIMON JAP

FSLトライアウトに参加したブレイキングダウン勢は?

FSLトライアウトは

  • 戦極MCBATTLE
  • 凱旋MCBATTLE
  • 真ADRENALINE
  • 口喧嘩祭

といったMCバトルの団体と共同して行う「フリースタイルバトル(ラップバトル)シーンにおける新たなスター候補生の発掘」を目指したオーディション番組。

参加資格は年齢・性別・ラップ経験の有無など一切問わず、当日FSLトライアウトに参加できる人なら誰でもOKとのこと。

FSLトライアウトは誰でも参加OKで"スターに成り上がりたい無名の一般人"も多数参加したものの、本戦に勝ち上がったのはBreakingDown勢などすでに大きな知名度&影響力を持ったインフルエンサーがほとんどでトライアウト本戦枠を占める結果に。
すでに知名度あるBreakingDown勢が本戦も勝ち上がって今後もMCバトルシーンで活動していくならまだしも、有名人がゲスト参加して単発で話題作ってるだけだとFSLトライアウトで「MCバトル発でスターを生み出したい」主旨からはズレてる感も。そこら辺も批判されてる部分だよね。
FSLトライアウトに参加したブレイキングダウン選手は誰?

FSLトライアウトに参加したブレイキングダウン選手や関係者は

  • ジョリー&てる(安保チャンネル)
  • バン仲村
  • ひかぴー(ブレダウ高校生枠)
  • あちゅ
  • 胡桃そら(元地下アイドルでブレイキングダウン9オーディションに参加)

などのほか、ブレイキングダウンを出禁になった井原涼さんや、ピン芸人でMCバトル経験のある紺野ぶるまさんなど多ジャンルのインフルエンサーの面々も含まれています。

ちなみにあちゅさんと対戦するJAMLU7Aはグラドルの月城まゆさんの別名で、月城まゆさんはBreakingDownのラウンドガールを務めていた経験もあります。

BreakingDownのラウンドガールは誰?新旧ブレイキングガールまとめ

FSLトライアウト本戦でブレイキングダウン勢を迎え撃つのはMC正社員/梵頭/DOTAMA/SILENT KILLA JOINT/がーどまんなどMCバトルの猛者たちですが、「胡桃そら vs 井原涼」「JAMLU7A  vs あちゅ」などMCバトル素人同士のマッチメークもある模様。

FSLトライアウト本戦対戦カード&試合結果

ここからはFSLトライアウト本戦の対戦カード&試合結果をチェックしていきましょう。

ブレイキングダウン勢をはじめ他ジャンルのインフルエンサーや炎上系YouTuberがトライアウト本戦カードに進出。ボスの安保瑠輝也選手に続き安保チャンネルからジョリー&てるがFSLに参戦、ボスの雪辱をMCバトルで果たせるか?

FSLトライアウト本戦 対戦カード&試合結果
  1. 「○ 胡桃そら vs 井原涼 ×」
  2. 「× Runline vs 大和 ○」
  3. 「○ JAMLU7A  vs あちゅ ×」
  4. 「× ひかぴー vs sosume ○
  5. 「× BASS vs レイジ ○」
  6. ○ ACE vs 斑 ×」
  7. 「○ DOTAMA vs ブッダ ×」
  8. 「× SILENT KILLA JOINT vs JAVE ○
  9. 「× MC正社員 vs 紺野ぶるま ○」
  10. 「× KTちゃん vs バン仲村 ○
  11. 「○ ミステリオ vs ガチギレMC ×」
  12. 「○ がーどまん vs ジョリー&てる ×」
  13. 「× 梵頭 vs Z-TON ○
ブレイキングダウン勢ではバン仲村さんがMCバトル初参戦とは思えぬ巧さを発揮、高校生ラップ選手権出身の元JKラッパー#KTちゃんに完勝。トライアウト本戦勝ち上がった選手にはFSL出場権が与えられるとのことで継続参戦&トップどころのラッパーとの対戦なるか?
正直素人目に見ても見るに堪えないバトルも多かったものの、どこの世界も新たな試みは初めは叩かれやすいもの。トライアウト第2弾、第3弾と回を重ねていけば企画の改善&新たなスターが発掘されるかも?
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