2024年4月20日に行われるボクシングWBC世界スーパーライト級タイトルマッチ「デヴィン・ヘイニー vs. ライアン・ガルシア」。
その前日計量にてライアン・ガルシアがスーパーライト級の規定体重を3.2ポンド(約1.4kg)の大幅体重超過し計量失格となっています。さらに再計量も拒否したガルシアはファンや記者向けに行われる公開計量にて、計量台の上でビールを飲み干すパフォーマンスを披露し大炎上…!
ボクシング界きってのイケメンながらプロ25戦24勝20KOの実力派ライアン・ガルシアと、ライト級4団体統一&世界2階級制覇王者デヴィン・ヘイニーのスーパーライト級屈指の好カード(ガルシアの暴挙で違う方向で注目されてるけど)をチェックしていきましょう。
WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ「デヴィン・ヘイニー vs. ライアン・ガルシア」
2024年4月20日に行われるWBC世界スーパーライト級タイトルマッチ「デヴィン・ヘイニー vs. ライアン・ガルシア」。
この試合は2022年6月にライト級4団体統一を成し遂げ史上8人目の主要4団体統一王者に、さらに翌年階級アップ初戦で世界2階級制覇王者となり現在ライト級~スーパーライト級最強ボクサーの一角と目されるデヴィン・ヘイニーと
ボクシング界きっての甘いマスクを持つ人気者ながら、プロ戦績25戦24勝(20KO)の元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシアとのスーパーライト級屈指の好カードとして非常に注目度の高い一戦となっている。
ちなみにヘイニーとガルシアはアマチュアボクシング時代に6度対戦しており、3勝3敗と互角の戦績となっているライバル関係。
ライアン・ガルシアが公開計量で体重オーバー&計量台でビール一気飲みし大炎上
2024年4月19日に行われた前日計量でライアン・ガルシアがスーパーライト級の規定体重を3.2ポンド(約1.4㎏)の体重オーバーとなり、再計量を拒否したため計量失格。
一方の現WBC世界スーパーライト級王者デヴィン・ヘイニーはスーパーライト級規定体重140ポンド(63.50㎏)リミット丁度で計量パスしている。
ちなみにライアン・ガルシアは計量台で飲み干した瓶ビールの中身はビールではなくアップル味のスパークリングジュースだったと主張。計量台の上でマッスルポーズを取り大声で叫ぶと、フェイスオフでも正気とは思えない形相でヘイニーに何事か喚き散らしている。
実力的には試合時のフィジカル&テクニックで上回るヘイニーがかなり優位と思うけど、勝負論抜きにしてもボクシング界随一のイケメン"KingRy"ことガルシアへの制裁マッチとしても注目される一戦になったよな。
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【DAZN】130以上のスポーツコンテンツが年間10,000試合以上見放題!ライアン・ガルシアが違約金150万ドル(2億3000万円)を支払う条件で試合成立に
注目度の高いWBC世界スーパーライト級タイトルマッチにおいて規定体重の140ポンド(63.50㎏)を3.2ポンド(約1.4㎏)と大幅な体重オーバーし、さらに再計量を拒否からの計量台でビール一気飲みする暴挙にでたライアン・ガルシア。
格式を重んじるボクシングという競技自体を否定したと言っても過言ではないライアン・ガルシアだが、「デヴィン・ヘイニー vs. ライアン・ガルシア」はガルシアが違約金150万ドル(2億3000万円)を支払うことで試合成立となっている。
このイベントの興行主である「ゴールデンボーイ・プロモーションズ」のオスカー・デ・ラ・ホーヤが止めに入る事態になってるよ。
騒動後、前日計量のインタビューにて王者デヴィン・ヘイニーは
- 「ライアン・ガルシアの取った行動はとてもプロボクサーのものとは思えない、対して俺は真のプロフェッショナルだ。昨日の会見で俺は「ガルシアのふざけたパフォーマンスや態度は奴自身の足元をすくうことになるだろう」と言ったが、さっきの奴の奇行に始まり明日の試合ですべて分かることになる」
- 「スーパーライト級で俺がライアン・ガルシアより上の次元にいることを世界中のファンが理解すると思うよ」
- 「ガルシアはなりふり構わず捨て身で倒しに来るだろうが、逆にカウンターでKOしてやる」
とライアン・ガルシアの暴挙を非難しつつ、試合では実力差を分からせると勝利宣言している。
体重超過のライアン・ガルシアさん、現地のボクシングファンにとんでもない暴言を浴びせてしまう
再計量の時間猶予を与えられながらも拒否し、タイトルマッチにおいて故意的と言える体重超過をしたライアン・ガルシア。計量台でのビール飲みパフォーマンスを披露した際、ファンから大ブーイングが起こっている。
Why would I force my self to make weight so I can be weak
— RYAN GARCIA (@RyanGarcia) April 19, 2024
Nah I’m here to win
That’s it
ライアン・ガルシアはブーイングしたファンに向け
「俺の○○を○○してろ。結局俺がヘイニーをKOすればまたお前ら俺を応援するんだろ?」
「150万ドル(2億3000万円)なんて俺からすれば何でもない額だ。金が欲しいならくれてやる」
「今の気分は最高だ、俺が3ポンド有利になった。やるかやられるかだ。明日は見たこともないとんでもなくヤバい試合になるぞ」
奇行連発で迷走する"KingRy"ライアン・ガルシア。過去にはSNSでYouTuberボクサーのローガン・ポール&ジェイク・ポールに絡んだりUFCファイターにトラッシュトークを仕掛けMMA挑戦を表明したりと、このまま"話題先行型ボクサー"にシフトチェンジしていく可能性も?
「マイク・タイソン vs. ジェイク・ポール」57歳レジェンドがYouTuberボクサーと対戦
「デヴィン・ヘイニー vs. ライアン・ガルシア」試合結果│ガルシアが3度ダウンを奪い判定勝利
WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ「デヴィン・ヘイニー vs. ライアン・ガルシア」試合結果
LOSE「デヴィン・ヘイニー vs. ライアン・ガルシア」WIN…ガルシアが王者ヘイニーから計3度ダウンを奪い0-2判定勝利(スコア112-112、114-110、115-109)
ガルシアが体重超過したため王座戴冠ならず、WBC世界スーパーライト級は現在空位となっている
1R ライアン・ガルシアがプレッシャーを掛けデヴィン・ヘイニーをコーナーに詰める、ヘイニーはポジションを入れ替えリング中央に。ガルシアの左フックがカウンターでクリーンヒットしヘイニーが下がらされる。
ガルシアが畳みかけるもヘイニーはクリンチで凌ぐ。しかしその後のラウンドはデヴィン・ヘイニーが徐々にペースを掴み、ライアン・ガルシアはスタミナ切れで呼吸が荒い。
7R ライアン・ガルシアが左フックから右ショートストレートをヒットさせデヴィン・ヘイニーがダウン。
10R 8回9回に失速するもライアン・ガルシアが右フックから畳みかけ再びデヴィン・ヘイニーをダウンさせる。続く11回にもガルシアが左フックでヘイニーからダウンを奪いガルシア優位のペースに。
最終ラウンドではガルシアがダンスをするようなステップで余裕を見せている。パワーで上回ったライアン・ガルシアがヘイニーから計3度のダウンを奪い判定勝利となった。
この試合はガルシアが体重超過したもののキャッチウェイトではなくWBC世界スーパーライト級タイトルマッチとして行われたためデヴィン・ヘイニーは王座陥落、WBC世界スーパーライト級は空位となっている。
ライアン・ガルシア「あんたらに俺が狂っていると思わせていた」体重超過&ビール飲みは高度な心理戦だった?
ライアン・ガルシアはデヴィン・ヘイニー戦に勝利し「みんな本当に俺が狂ってと思ってたのか?」と話し、デヴィン・ヘイニーの父ビル・ヘイニー氏は
「ライアン・ガルシアの売名行為(公開計量で取った狂ったような振る舞い)あれは策略だったんだ。その重さ、狂気。良いファイターだ。デヴィンは試合でハートと根性を見せたので我々は再戦を望んでいる」
と語っている。
実際ガルシアは中盤ガス欠しつつも12R通して集中力を切らさず勝ちに行ってたし、試合でのハイレベルなパフォーマンスが相当なトレーニング積んできてた事を物語ってるよな。
ライアン・ガルシアはデヴィン・ヘイニー戦のトレーニングキャンプにて毎日酒を飲んでいたとし、ヘイニーとの試合後にはXにて煙草を吹かしている動画を投稿。
しかし試合での動きの良さを見る限り、それらもヘイニー陣営を油断させるブラフ(嘘情報)で「ガルシアがヘイニーに試合前から心理戦で揺さぶりをかけていた」というのも事実だったのかも?
- 「みんなネットニュースを真に受けて取り乱したり、事実ではないことに振り回されるような事はもう止めにしないといけない」
- 「実際には現実問題、みんなそれぞれ向き合わなきゃいけない事が山積みだろ?ネットで見た俺みたいなガキが取るおかしな行動なんかお前らが一番に向き合う問題じゃないんだ、目を覚ませよ」
- 「あんたらはもっと向かい合うべきことからは目を背け、ネット上でああじゃないこうじゃない色々言ってるだけだ」
- 「俺は今回自分の評判を台無しにして、ネットで眺めてるお前らに自分が狂っていると思わせていただけ。実際には冷静だった。だが本当にクレイジーだったのは誰だったと思う?」
ライアン・ガルシアは試合後インタビューにて体重超過からビール飲み、フェイスオフでの狂気の表情やダンスなど、一連の行動は「ライアンガルシアは狂ってる」「トレーニング中に酒を飲み集中できていない」と思わせヘイニー陣営に揺さぶりをかける心理戦だったと語っている。
ライアン・ガルシアはデヴィンヘイニー戦で自分に200万ドルを賭け、1200万ドル(約18億円)を稼いだ?
ライアン・ガルシアはデヴィン・ヘイニー戦で「自分に200万ドル賭け、1,200万ドル稼いだ」とSNSで騒がれている画像を添付し「賭けるなら自分に賭けろ」と投稿。1,200万円ドルは日本円で約18億円…!
また、デヴィン・ヘイニー戦でのライアン・ガルシアのファイトマネーは3,000万ドル(約45億円)が保証されていたとのこと。ガルシアにとってはスーパーライト級の世界王座よりも大金と話題性により増えるSNSフォロワー(影響力)の方が重要だったのかもしれない。
デヴィン・ヘイニー戦でのライアン・ガルシア、体重超過のみならずドーピング陽性反応
米大手スポーツ専門チャンネルESPNによると、デヴィン・ヘイニー戦でのライアン・ガルシアが体重超過のみならず、試合前日と試合当日にドーピング検査で陽性反応が出たことが報じられている。
ニューヨーク州アスレチックコミッションは「プロスポーツ競技における安全性、公平性、誠実性は不可欠」と前置きし「WADA(世界アンチ・ドーピング機構)とライアン・ガルシアのドーピング問題について検討する」としている。
今後「デヴィン・ヘイニー vs. ライアン・ガルシア」が無効試合になる可能性や、ライアン・ガルシアに無期限出場停止処分などのペナルティが課せられる可能性もあるか。
ライアンガルシア、二次検査(B検体)でも陽性反応
デヴィン・ヘイニー戦でのそーピング検査で陽性反応のライアン・ガルシアがB検体での検査要請し、WADA(世界アンチ・ドーピング機構)が検査実施する形に。そして2024年5月23日に検査結果が発表され、ライアン・ガルシアは二次検査でも禁止物質オスタリンが検出されている。
これを受けニューヨーク州アスレチック・コミッション(NYSAC)は、ガルシアのヘイニー戦での処分を検討中と発表している。
ライアン・ガルシアさん、ホテルでご乱心│器物破損し逮捕されてしまう
何かと話題のボクサー、ライアン・ガルシアが2024年6月8日の午後5時頃に器物破損の容疑で逮捕されている。
ライアン・ガルシアはロサンゼルスの高級ホテル「ビバリーヒルズ・ウォルドーフ・アストリア・ホテル」に滞在中、酒に酔った状態で廊下や室内の物品などを破壊。器物破損の容疑でビバリーヒルズ警察署に逮捕されている。ホテル側の損害は約1万5000ドル(日本円にして約230万円)とのこと。
ライアン・ガルシアがドーピング違反で1年間の出場停止処分│ヘイニー戦はノーコンテストに
ライアン・ガルシアはデヴィン・ヘイニー戦でのドーピング違反により、ニューヨーク州アスレチック・コミッションから1年間の出場停止処分を受けたことが判明。また、これにより2024年4月21日に行われたWBC世界スーパーライト級タイトルマッチ「デヴィン・ヘイニー vs. ライアン・ガルシア」はノーコンテストに変更となっている。
出場停止処分のほか、ガルシアにはゴールデンボーイ・プロモーションへの120万ドル(約1億9千万円)の違反金と1万ドルの罰金が科せられている。試合結果がNCとなりデヴィン・ヘイニーの戦績は31戦無敗、ライアン・ガルシアは21勝1敗となった。
これにより暫定王者のアルベルト・プエジョがWBCスーパーライト級正規王者に昇格。また、ヘイニ-はガルシアとの再戦を望んでおり、ガルシアの処分明け2025年5月以降に刈両者の再戦が行われる可能性も。
ライアン・ガルシアが超RIZIN.3に登場│2024年末マニー・パッキャオとエキシ?安保瑠輝也or木村ミノルと対戦の可能性も?
デヴィン・ヘイニー戦でのドーピング違反により、ニューヨーク州アスレチック・コミッションから1年間の出場停止処分を受けたライアン・ガルシアがRIZINのビッグイベント「超RIZIN.3」のリングでマイクアピールし話題に。
ライアン・ガルシアは超RIZIN.3で行われたエキシビションマッチ「マニー・パッキャオ vs. 安保瑠輝也」の試合後リング上に上がり、
「彼(安保瑠輝也)が本気でパッキャオを倒しに行ってたのを見て、私としては彼をやっつけたいと思いました」
とパッキャオに試合内容で実質勝っていた安保瑠輝也選手に対戦アピール(エキシなのでドロー)。