堀口恭司/鈴木千裕/魔裟斗…プロ格闘家のブレイキングダウン批判まとめ│朝倉未来「注目度では負けを認めてるようなもの」

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総合格闘家の朝倉未来選手がCEOを務め「1分間最強を決める」をコンセプトに掲げるアマチュア格闘技イベントBreakingDown(ブレイキングダウン)。ブレイキングダウンの注目度・勢いは凄まじく、朝倉未来選手自身も今やブレイキングダウンは朝倉未来よりも数字を持っているとまで語っています。

そんな飛ぶ鳥を落とす勢いのブレイキングダウンに対しプロ格闘家からは賛否両論で、痛烈な批判や否定的な意見を発信するトップファイターも少なくありません。

本記事ではBreakingDown(ブレイキングダウン)に対するプロ格闘家の批判や、それに対する反対意見についてまとめていきます。

目次

プロ格闘家からのBreakingDown批判が続出│ブレイキングダウン賛否両論まとめ

格闘技ファンのみならず一般の視聴者層も取り込み、いまや日本の格闘技コンテンツで最大の注目を集めるBreakingDown(ブレイキングダウン)。

しかし不良やアウトロー系の選手が暴言&乱闘を繰り広げ注目を集めるブレイキングダウンは賛否両論で、特にプロ格闘家からはブレイキングダウン否定派の意見が多く見られます。

ここからはプロ格闘家によるブレイキングダウン批判とそれに対する反論を見ていきましょう。

堀口恭司「ブレイキングダウンの影響で勘違い野郎が増える。そこに格闘技の未来はない」

初代・第4代RIZINバンタム級王者の堀口恭司選手はBreakingDown(ブレイキングダウン)について「勘違い野郎が増える。ブレイキングダウンに格闘技の未来はない」とかなり厳しめに批判しています。

堀口恭司選手は2023年11月に「EAZY FIGHT(イージーファイト)」というタイトルの著書を出版。

ちなみに「イージーファイト」は堀口恭司選手が約1年4か月ぶりの復帰戦&リベンジマッチとしてRIZIN.26で朝倉海選手と対戦、1R TKO勝利しRIZIN王座奪還&リベンジ成功した際に絶叫した言葉として有名。

堀口恭司選手の著書「EAZY FIGHT(イージーファイト)」の帯には

ごちゃごちゃ語るな。やるべきことに集中しろ。結局「本物」しか残らない

と堀口恭司選手からのメッセージが載せられており、「EAZY FIGHT(イージーファイト)」の一部が抜粋して紹介されています。

  • 「自分はカッとなって相手に反則ギリギリだったり、もっと言えば目の中に指を入れてやろうとか金的を蹴ってやろうとか思ったことはない」
  • 自分は格闘技をスポーツにしていきたいと思っているから」
  • 格闘技をメジャーにしていきたい気持ちがある。野球やサッカーに並ぶものになってほしいと思っている」

など、格闘技をメジャースポーツと並ぶような素晴らしいものにしていきたいと展望を語っています。

堀口恭司「ブレイキングダウンの影響で余計に勘違い野郎が増えてしまう」

そして堀口恭司選手は日本の格闘技コンテンツで現在最も勢いのあるBreakingDown(ブレイキングダウン)についても言及しており、

  • 「最近は特にBreakingDownの影響もあってか、手っ取り早くカネを稼いで影響力を持ちたいと思う不良がそっちを目指すようになった」
  • 「(ブレイキングダウンについて)細かいことは知らないけどあのリングは強くなくてもキャラだけ立っていればいいような世界観に見える」
  • 「本音を言えば果たしてそれでいいのかな?とは思う。部外者が偉そうなこと言うなと言われるかもしれないけど。あれが許されてしまうと余計に勘違い野郎が増えてしまうのかなと、正直に言えば心配している」
  • 「DEEPや修斗、パンクラスをはじめ、地道に日本の格闘技団体で試合をしている選手は悩むと思う。だって自分より全然弱い選手が急に有名になって世の中に強いイメージで語られていくのだから。は?となるのは当たり前」
  • 「そう考えるといい意味でも悪い意味でもちょっとどうなんだろう?とはなる。やっぱりリング上は「誰が一番強いのか」ここに尽きる」
  • 「もしこのテーマから外れ「誰が一番目立つのか」がテーマになってしまった瞬間に本質を見失う。少なくとも自分はそこに格闘技の未来はないと思う
堀口恭司選手は自身の著書「EAZY FIGHT」にてブレイキングダウンの格闘技界に与える影響について具体的に語り、かなり厳しい意見でブレイキングダウンを批判
これを受けSNSでは格闘家や格闘技関係者からの賛同の声が上がる一方、BreakingDown選手から反対意見が出たりと賛否両論に。

2024年1月3日にORICON NEWSのオファーにより「朝倉未来×堀口恭司」の対談が実現。堀口恭司選手は

  • 「自分としてはもっと格闘技を「競技」として成り立たせたいと思って「TOP BRIGHTS」を立ち上げた」
  • 「自分はイメージ的にブレイキングダウンがあまり好きじゃないので。もっと武道を生かしたり、格闘技に真面目に打ち込んでいる人たちが活躍する場を作ってあげたい」

と自身の著書「EAZY FIGHT(イージーファイト)」でも言及していたように「ブレイキングダウンがあまり好きじゃない、TOP BRIGHTSはブレイキングダウンとは違って格闘技を競技として成り立たせたい」と、朝倉未来選手に面と向かって伝えている。

これを受け朝倉未来選手は「本物志向の格闘技団体とブレイキングダウン、格闘技界にはどちらも必要」とし、「本物志向だけだと注目が集まらないため経営が厳しい」と指摘。

堀口恭司選手もこの意見に同意し「本物志向って格闘技ファンだけになっちゃうとどうしても人口が少ないんで。そこを広げてくれたのが未来くんであって。実力派でも認知度の低い選手の"人となり"を宣伝していきたいなとは思ってますね」

と語り、本物志向の格闘家の認知度を上げるために取り組んでいきたいとしています。

「朝倉未来×堀口恭司」対談動画はこちら

鈴木千裕「今の日本の格闘技は不良が輝く時代になっちゃってて、ヤンキーとかが表舞台に出て格闘技の質を下げてる」

2023年11月4日に開催された「RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan」で完全アウェイのなかアゼルバイジャンに乗り込み、メインカードで"アゼルバイジャンの英雄"ヴガール・ケラモフを失神KOし第6代RIZINフェザー級王者となった鈴木千裕選手

鈴木千裕選手は試合後インタビューで

今の日本の格闘技は不良が輝く時代になっちゃってて、ヤンキーとかが表舞台に出て格闘技の質を下げてる

と真っ向からブレイキングダウンを批判しています。

鈴木千裕「本物が真面目に格闘技をやって報われる格闘技界を作りたい」
  • 鈴木千裕「今の日本の格闘技は不良が輝く時代になっちゃってて、ヤンキーとかそういう人たちが表舞台に出て格闘技の質を下げてると思うんですよ」
  • 「そうではなくてホンモノが本当に格闘技をちゃんとやって、遊びも断ち切って真面目にやっている人たちが報われる格闘技業界を作りたい」
  • 「そういうものを子供たちに見せたい。真剣にまじめに格闘技をやって夢を叶える、それを格闘技を通じて見せていきたいです」

と鈴木千裕選手は"不良やヤンキーが乱闘で目立ってなんぼ"的な要素も大きいブレイキングダウンに苦言を呈し、「本物の格闘技」で報われる姿を見せていきたいと主張。

鈴木千裕選手は2023年3月に

そんなに知名度が必要なら俺は闘わない 格闘技の本質を忘れるな

とツイート。また、鈴木千裕選手は自身のYouTubeチャンネルにて

  • みんな知名度知名度言うじゃん、うるせえよって」
  • 「じゃあ俺が練習しないでテレビとかメディア露出とか沢山して知名度つけて試合したらそれが評価されるの?そうじゃないじゃん」
  • 素人がたどり着けないことをやるのがプロ格闘家でそれが格闘技団体だと思うんだよ」
  • 「知名度稼いで格闘技団体が盛り上がるならタレントとか素人使っていいわけじゃん?でも本当に競技を突き詰めた人たちにしか見せれないものがあるんですよ」
  • 「勝って結果残して周りを納得させてみんなが俗にいう知名度を実力で掴み取ればいい。俺が諦めない」

と語っており、「格闘技の本質である強さ」を見せていない"知名度や影響力先行の格闘技イベント"が流行っている日本格闘技界の現状に対して苦言を呈しています。

鈴木千裕選手のYouTubeチャンネルはこちら

鈴木千裕選手はその後RIZINフェザー級王者に輝き、有言実行で「勝って結果残して周りを納得させてみんなが俗にいう知名度を実力で掴み取ればいい」との言葉を体現してみせた。
このツイートやYouTubeでの苦言は当時さほど大きく注目されてはいなかったけど、鈴木千裕選手が実力でトップファイターの地位を確立した後に振り返ってみると説得力ハンパないよね。

朝倉未来「 (トップファイターがブレイキングダウンに)注目度では負けを認め始めてる」

堀口恭司選手が自身の著書「EAZY FIGHT」で、また鈴木千裕選手がヴガール・ケラモフに勝利しRIZINフェザー級王座を獲得後の試合後インタビューにてそれぞれ「ブレイキングダウンが日本の格闘技に与える影響」について苦言を呈している件についてBreakingDown CEO朝倉未来選手がアンサー。

朝倉未来「プロ格闘家の視点から言えば悔しい気持ちもある」

BreakingDown CEO朝倉未来選手は堀口恭司選手や鈴木千裕選手らトップクラスのプロ格闘家がこぞってブレイキングダウンへの苦言や批判意見を述べている件について次のように語っています。

  • 朝倉未来「そうやって思うトップファイターがいるのは素晴らしいことだと思う(=「ブレイキングダウンが日本の格闘技に与える影響」についての苦言)。ブレイキングダウンに飲み込まれてはダメだとか」
  • 「でも僕自身も感じてるんですけどブレイキングダウンって「朝倉未来」よりも数字持っちゃってるんで。僕がプロ格闘家として試合するとかジムの新体制(JTT)が100万再生としたらブレイキングダウンは普通に300万回再生とか出てる訳で」
  • 「だからプロ格闘家の視点から言えば悔しい気持ちもあるんですよ、格闘技よりもケンカとかの方が興味持つ人が多いので世の中に」
  • 「そういう悔しい気持ちを持ってるプロ格闘家がもっと頑張ればアスリートとしての格闘技も広がっていくだろうし。ブレイキングダウンもアスリートしての格闘技もどっちも共存していければいいと思います」
  • 「でもあんまりトップファイターが焦って「不良がどうとか」言ってしまうと負けてるのを認めてしまう事にもなってしまうと思う。だからそれぐらいブレイキングダウンの持つ影響力は凄いんだなとも思います」
  • 「ある種 (トップの格闘家がブレイキングダウンに)注目度では負けを認め始めてるというか」

朝倉未来選手はトップファイターが"BreakingDownが日本の格闘技に与える悪影響"を危惧する発言をしているのは素晴らしいと認めつつ、それだけBreakingDownが世間に与える影響力が大きいということでもあると分析。

また、(BreakingDownの与える悪影響について)今の時代 視聴者が決めるというか受け取り方次第とし、

不良が大きな注目集めてブレイキングダウンの再生数が伸びてても視聴者が「こうはなりたくない」と思えばそれが正解

と「BreakingDownが悪影響を与えるか否かは視聴者次第」との持論を展開しています。

武尊(たける)「子供達が見る影響を考えてほしい。このままだったらまた格闘技界は表舞台から無くなる」

新生K-1の立役者 武尊(たける)選手は具体的にブレイキングダウンと団体名を明言した訳ではないものの、おそらくブレイキングダウンに関するものと思われる持論をツイート。ブレイキングダウンで行われている乱闘・暴力行為について格闘技界に与える悪影苦境を危惧し痛烈批判しています。

武尊選手は2022年11月2日に

子供達が見る影響を考えてほしい。このままだったらまた格闘技界は表舞台から無くなる

と苦言ツイートを投稿していますが「BreakingDown」に対してとは明言していません。しかし2022年11月2日はBreakingDown6の前日記者会見が行われた日と同日

武尊(たける)選手の苦言ツイートがあった同日、BreakingDown6前日記者会見で出場予定だった久保田覚さんが対戦相手のアドリブまさおさんを突如鉄パイプで殴り流血させる暴行沙汰が勃発。
格闘技ファンのみならず一般層から大きな注目を集めるブレイキングダウンでの暴行沙汰は当時ツイッターのトレンドにも上がり話題に。
武尊選手の苦言ツイートはタイミングと内容的にもこのブレイキングダウン久保田覚の起こした暴行に対して指摘していると思われます。

さらに武尊選手はBreakingDown6前日記者会見で起きた暴行に対してだけでなく、

  • 「プロが素人に暴力振るうのも武器を使うことも数字が取れてお金になれば許されて、それが格闘技として世の中に流れてしまっているのが悲しい
  • 「子供達がスポーツとして夢を持って憧れられる格闘技界を作りたい」

とBreakingDownで行われている暴力的なエンタメが格闘技として世の中に拡散されていることの悪影響を指摘、堀口恭司選手の意見と同様に"子供たちがスポーツとして夢を持てる"クリーンな格闘技界を作っていきたいと主張しています。

武尊のブレイキングダウンへの苦言に朝倉未来がアンサー「BreakingDownがバズってることが答え」

武尊の発言に朝倉未来がアンサー「格闘家の批判には嫉妬とかも入ってる」

武尊(たける)選手の「子供達が見る影響を考えて欲しい。 何も分からない子供達からしたらあれも格闘技だと思ってしまう」といったツイートは、ブレイキングダウンと団体名は明言してないものの内容的にBreakingDownへの苦言と思われます。

この武尊選手の発言に対しBreakingDown CEOである朝倉未来選手が反対意見でアンサー

  • 朝倉未来「ぶっちゃけガッカリした、武尊くんの立場でああいう事を言っちゃうんだと。あの立場の人間の選手は発言しない方がいいよね」
  • 「乱闘は日本だけじゃなく世界中の格闘家もやっていて、そっちの方が盛り上がるし面白いからね。乱闘自体はいいことだとは思わないし俺も格闘技人生で乱闘なんてやったことないけど、みんながみんな乱闘なしで格闘技の試合見せて盛り上がるのかって話ですよね。それだと格闘技界の規模が広がらない」
  • 「元UFC王者のコナー・マクレガーがMMAを世界中に広めたのはトラッシュトークや乱闘で自分の試合を盛り上げて、なおかつ試合でも勝ってたからすごい広まった。みんな大人しかったらここまで広まらない」
  • BreakingDownがバズってることが答え。ブレイキングダウンのオーディションがあれだけバスってるのは、それが楽しいからバズっている訳で。格闘家のブレイキングダウン批判には嫉妬とかも入ってる気がする」

BreakingDown CEO朝倉未来選手は武尊選手に「影響力がある立場でああいう発言しない方がいい」「格闘家のブレイキングダウン批判には嫉妬の気持ちもある」とけん制し、格闘技界を盛り上げ規模を拡大していくには綺麗ごとだけじゃでは成立しない(=トラッシュトークや乱闘も必要)との主張を見せています。

武尊さんはブレイキングダウンで繰り広げられる暴力的表現が子供たちに悪影響を与えたり、それが=格闘技と悪いイメージで世間に浸透してしまうと指摘。
武尊選手や堀口恭司選手が「格闘技界自体が衰退したり無くなってしまうことを危惧」しているのに対し、BreakingDown代表である朝倉未来選手は「格闘技界を盛り上げるにはある程度乱闘なども必要で、大きな注目を集めることで結果的に格闘技界の規模拡大につながる」と主張。
それぞれ反対の信念を持ってる模様。

魔裟斗「格闘技が不良のヤンチャなものになってしまうと格闘技人口が縮小してしまう」

K-1レジェンドの魔裟斗さんも自身のYouTubeチャンネルにて、BreakingDownの影響で「格闘技が不良のヤンチャなものになってしまうと格闘技人口が縮小してしまう」と格闘技界の行く末を危惧した持論を展開。

魔裟斗「不良のヤンチャなものになると格闘技の未来が無くなる、裾野がしぼんじゃうね」

魔裟斗さんは鈴木千裕選手がケラモフ戦に勝利後のインタビューで「今の日本の格闘技は不良が輝く時代になっちゃってて、ヤンキーとかが表舞台に出て格闘技の質を下げてる」と発言したことに触れ、

  • 魔裟斗「千裕くんが言ってるように格闘技の未来が無くなる、裾野がしぼんじゃうね(=格闘技界が衰退していくの意味)」
  • 「せっかく俺とかが格闘技をスポーツに持って行って格闘技の裾野を広げたのにさ。不良のヤンチャなものになってしまうと親が子供にやらせたくないからね」
  • 「そうすると裾野がまた小さなパイになっていって、10年後20年後に格闘技人口が減っちゃうじゃない?親がやらせないでしょ。子供に喧嘩みたいなことやらせたがる親なんて1%もいないだろ」
  • 「俺もヤンチャな頃あったけどアスリートに変わっていったからね。だからそれなりの言動もファッションもした。そうやって格闘技界の裾野が広がっていっったんだよ」
  • 「(BreakingDownなど不良のエンタメ格闘技が)流行っているように見えちゃうけど、実際は超縮小だよね。正統派の格闘技を見せる方が裾野は広がるんじゃない?」
  • 「やっぱりボクシングの井上尚弥選手とか見てれば子供にやらせたいと思う親も多いんじゃないの?稼げるというのは大事なことではあるけどね」

魔裟斗さんは自身がこれまで牽引し築き上げてきた日本格闘技界が、「BreakingDownのように不良がメインのエンタメ格闘技」が主流になってしまうと格闘技人口が衰退していってしまうのでは?と苦言を呈しています。

魔裟斗さんYouTube動画はこちら

魔裟斗「色んな事やりながら一番になれるほど格闘技は甘い世界じゃない」

余談ですが超RIZIN.2にて行われたRIZINフェザー級タイトルマッチ「ヴガール・ケラモフ vs 朝倉未来」、この試合でケラモフに終始圧倒されRNCで一本負けを喫した朝倉未来選手に対しK-1レジェンド魔裟斗さん

  • 「やっぱ試合に懸ける意気込みってもんがあるのよ、格闘技1本でやってる奴は強いよ。色んな事やってたら勝てないよ
  • 「色んな事やってるじゃない彼はさ。色んな事やりながら一番になれるほど格闘技は甘い世界じゃない
  • 「(朝倉未来選手が)今後も格闘技続けるなら色々捨ててチャンピオンになる覚悟した方がいい(=BreakingDownの運営やYouTubeと並行せずに)」
  • 「練習は誰でもやってるのよ。練習以外の時間をどう格闘技と向き合うのかっていうのがトップのトップがやってること」

といった内容で指摘。格闘技1本ではなく、BreakingDownをはじめとした様々なビジネスを並行して行っている朝倉未来選手へ苦言を呈しています。

魔裟斗さんが朝倉未来選手へ苦言を呈しているYouTube動画はこちら

この魔裟斗さんの発言を皮切りに「格闘家は格闘技1本で生きていくべきなのか?」論争が盛り上がり、多くのプロ格闘家や格闘技関係者の方々がYouTube動画などで賛否両論持論を展開していたよね。
一方で「MMA知らないのに朝倉未来に上から意見するな」といった声や「YouTubeコラボで朝倉未来の影響力に乗っかっておきながらよく言うわ」などの厳しい意見も多数寄せられ魔裟斗さんの動画が炎上。

RIZIN榊原信行CEO「朝倉未来は格闘技以外の才覚にも富んでいる、それが彼の弱点な気がする」

格闘家は格闘技1本で生きていくべきなのか?」論争に関連してRIZIN榊原信行CEOは格闘家としての朝倉未来選手について

  • 「今までに出会ったことのない格闘家であることに間違いない。朝倉未来は格闘技の才能以外にも自己プロデュースもそうだし、BreakingDownというものを発案する発想力もそうだしそういう才覚に富んだ人。だけどそれが彼の弱点な気がする
  • 「もっと格闘技に打ち込んで朝倉未来の格闘家としてのポテンシャルを全面的に引き出してやっていく。それが出来ないくらい色んな事やり始めちゃってる」
  • 「朝倉未来にとって格闘技が1番プライオリティが高い(=優先順位)ものでも、色んな事を抱えているからそこに100%のエネルギーを注げない。それが朝倉未来という格闘家を今の位置に留めてしまっている原因

と語っています。

RIZIN榊原CEOは朝倉未来選手について"格闘家としてはもちろん、格闘技以外にも才能に溢れている人"とし、それにより色んなことを抱えている立場にあるため格闘家としてTOPに届かない現状があると分析。

たしかに他の格闘家に朝倉未来選手と同じことは出来ない反面、朝倉未来選手がもし格闘技のみに打ち込んでたら今頃…と思わせるだけの格闘技のポテンシャルの持ち主でもあるんだよね。
ただ格闘技の枠を超えたビッグビジネス成功させつつ日本トップ級の格闘家でもあるなんて他の格闘家には到底マネできない偉業であるのも事実。唯一無二の成功者な訳だからどっちがいいとは言い切れないよな。

朝倉未来が魔裟斗にアンサー「やったことない人がなんでそんなに偉そうに言うんだろう、別競技に口出す必要あるのかな」

2023年11月17日に公開された朝倉未来選手のYouTube動画にて、朝倉未来選手が魔裟斗さんのこれまでの発言に対して苦言を呈しています。

朝倉未来が魔裟斗の発言に苦言を呈す
  • 「魔裟斗さんに最近ちょっと思うのは本当に時代を築いた凄い人なんですけど、(MMAの経験ないのに)総合格闘技の試合について解説動画とかちょっと出過ぎてる感じはする。そもそも別競技に口出す必要あるのかなって。現役の選手が言うなら分かるけど。」
  • 「(魔裟斗さんがMMAの試合に意見するのは)俺がMMA選手なのにボクシングの試合に意見するのと同じ。全然ジャンルが違うのに偉そうに言えないし。」
  • 「(魔裟斗さんや前田日明さんが朝倉未来選手の水抜き動画に対してダメ出し意見を出してることについて)そもそも組み技やったことないですよね?言わせてもらったら。実際にUFCファイターとかは水抜きして多いと10㎏戻す選手が沢山いるし。」
  • 「キックと違って組み技は体重の影響が大きいんですよ。魔裟斗さんや前田日明さんが言ってることが正解かもしれないけど、俺が言いたいのはやったことない人がなんでそんなに偉そうに言うんだろうって。」
  • 「俺が現役引退してその時がんばってる現役選手にそんなことは絶対に言いたくないなって思った。」

朝倉未来選手は"魔裟斗さんがは立ち技格闘技で1時代を築いた凄い人"とリスペクトを示しつつも、魔裟斗さんが自身のYouTubeチャンネルにて(立ち技とは別競技なのに)MMA(総合格闘技)の試合を解説していることやダメ出ししていることに苦言を呈した。

また、魔裟斗さんの「BreakingDownみたいなのが主流になると格闘技の裾野がしぼんじゃう」といった意見に対しては

  • 「BreakingDownはよくない影響も与えてるとは思うけど、格闘技人口は圧倒的に増やしてる
  • 「「子供に親が格闘技やらせたくなくなる」って言うけどそもそも自分が決めてやるものじゃない?BreakingDownに憧れて格闘技やる人って少ないと思う。そんなに視聴者はバ〇じゃないから」
  • 「海外で不良から格闘技のスター選手に成り上がってる選手って沢山いるから。不良と格闘技は親和性高い。プロ格闘技とBreakingDown、お互い負けたくない気持ちで相乗効果が生まれると思う」

と魔裟斗さんの意見にアンサーしています。

朝倉未来選手が魔裟斗さんに苦言を呈しているYouTube動画はこちら

安保瑠輝也も魔裟斗に苦言「頭ごなしに否定だけして「自分の時代は凄かった」って言うのは老害」

魔裟斗さんの現役格闘家へのダメ出しやMMA未経験ながらMMAについて語っていることに対し、安保瑠輝也(あんぽるきや)選手も苦言を呈しています。

安保瑠輝也選手はX(旧Twitter)にて

Breaking Downを批判してる人たちって時代について来れてない老害にしか見えへん

とポスト。

安保瑠輝也「魔裟斗さんは今の時代を否定しながら今の時代の格闘技を語って金を稼いでる」

安保瑠輝也選手はこの「老害」発言について自身のYouTubeチャンネルにて言及。

  • 「Xで老害って言ったのは魔裟斗さんだけじゃないけど、魔裟斗さんの苦手なところは「俺の時代はヤバかったから」とか"俺の時代は"ってずっと言ってて
  • 「その時代が凄かったのは間違いない事実だけど、当時はSNSとか自分で発信するものがなくて。今とは違う訳よ時代が」
  • 「(魔裟斗さんは)今の時代を頭ごなしに全部否定するやん。お前の時代はそれがなかっただけやんって思ってる。」
  • 「一番俺がこの人(魔裟斗さん)好きじゃないなって思うところが「自分の時代は凄かった」って今の時代を否定しながら今の時代の格闘技を語って金を稼いでるところ。格闘技業界を良くしたいのか衰退させたいのかどっちなん?」
  • 「あとMMA(総合格闘技)やったことないのにMMAのことめっちゃ語るやん。「彼は腰が軽いね」とか試合評価してるけど自分MMAやったことないやんって感じ。正味やってることシバターと同じやん、形を綺麗にしたシバターやなと思ってて」
  • 「格闘技が不良のあれになっちゃうよって言うけど、プロ格闘家よりブレイキングダウン選手の方が多くの人に観られてるのよ。じゃあブレイキングダウンに代わるコンテンツ作ってみろよって。それを作ったり行動してる人は言う権利があると思う」
  • 頭ごなしに否定だけして「自分の時代は凄かった」って言うのは申し訳ないけど老害としか思えないわけよ」

と安保瑠輝也選手は魔裟斗さんに大胆に苦言を呈しています。

安保瑠輝也選手はK-1時代の大先輩・魔裟斗さんを「自分の時代は凄かった」って今の時代を否定しながら今の時代の格闘技を語って金を稼いでるとバッサリ批判。
安保瑠輝也選手は朝倉未来選手同様に「MMAやったことないのにめっちゃMMA語るやん」とも指摘。正論とはいえK-1の大先輩にあたる魔裟斗さんにここまで言いきれるメンタル強靭すぎるやろ。

また、安保ルキヤ選手は魔裟斗さんに限らず「ブレイキングダウン批判している人たち」全体に向けても苦言を呈しており、

ブレイキングダウンのせいで格闘技のイメージが悪くなってるってほんまなんか?街を歩けば色んなところで声かけられる選手も多いし、本当にイメージが悪くなってるならそんなことありえへんよな

  • 「仮にイメージ悪くなってたとしても格闘技に興味持ってくれる人が増えてるのは事実なんやからプラスの方が大きいやろ」
  • 格闘技界が低迷して誰にも見られなくなることが一番最悪なことやからそういった意味ではブレイキングダウンに感謝してる」

と主張。「格闘技界にとって最悪な事態は業界自体が低迷して関心を持たれなくなること」とし、一般層からも注目を集めることのできるブレイキングダウンの影響力を肯定しています。

安保瑠輝也選手が魔裟斗さんに苦言を呈してる動画はこちら

金原正徳「不良を更生できるのも格闘技の醍醐味のひとつ」

RIZINフェザー級 最年長にしてトップファイターの金原正徳選手も鈴木千裕選手の「今の日本の格闘技は不良が輝く時代になっちゃってて、ヤンキーとかが表舞台に出て格闘技の質を下げてる」発言や、魔裟斗さんの「せっかく俺とかが格闘技をスポーツに持って行って格闘技の裾野を広げたのにさ。不良のヤンチャなものになってしまうと親が子供にやらせたくないからね」発言に言及。

金原正徳「現役時代の魔裟斗さんも不良のイメージだったけど、かっこいいなと思って見てた」
  • 「魔裟斗さんの言ってた「BreakingDownの影響で親が子供に格闘技やらせたくなくなる」って、親が子供にやらせたいスポーツで格闘技ってそもそも出てくるもんなのかな?俺は自分の子供に率先して格闘技やらせたいと思わないし」
  • 「MMAって不良がやるスポーツだと思ってるんですよ。キックとかボクシングってスポーツとして綺麗なイメージだけど、MMAってそんな綺麗なもんじゃない。喧嘩じゃないですか」
  • 「だからキックとMMAと同じ格闘技のジャンルに入れちゃうのもどうなのかなって思う。MMAって本当にやることいっぱいあるし、格闘技の中でも一番大変なスポーツ。キックボクシングを極めたからボクシングを極めたからってMMAも同じように語られちゃうとそれはちょっと違うんじゃないかなって」
  • 「親が子供に格闘技やらせたくなくなるっていう意見には反対派で、BreakingDown観なければいいだけで。不良じゃない真面目な親はそもそもBreakingDown観ないし、そもそも自分の子供に格闘技やらせようとも思わないだろうし」
  • 「(魔裟斗さんの発言)それを言うことの方が格闘技業界にとってマイナスの方が大きい気がしますね」
  • 「魔裟斗さん現役時代かっこいいなと思ってましたけど、決して真面目なイメージなかったですけどね魔裟斗さん。自分もちょっとグレてたからちょっとチャラくて不良の魔裟斗さんかっこいいなって思って観てました」
  • 格闘技は絶対不良の方が強いですから。喧嘩できる人の方が絶対強いから格闘技は。不良を更生できるのも格闘技の醍醐味だと思うんだけどね。不良だったのが格闘技をやることによって人に優しくなれたりとか」

金原正徳選手は魔裟斗さんの「BreakingDownの影響で親が子供に格闘技やらせたくなくなる」という意見に「格闘技はそんなに綺麗なものじゃない」と反論、それを言うことの方が格闘技界にとってマイナスなのでは?と持論を展開。

また、格闘技はケンカの要素もあるから不良の方が強いとし、MMAとキックで競技は違えど同じ時代に活躍した現役時代の不良っぽい魅力があった魔裟斗さんへのリスペクトも示しています。

金原正徳選手のYouTube動画はこちら

RIZINフェザー級ランキング│朝倉未来の強さをチェック

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