【那須川天心ボクシング2戦目の対戦相手】メキシコ王者ルイス・グスマンの戦績・強さは?勝敗予想まとめ

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那須川天心選手のボクシング転向2戦目の対戦相手がフアン・フローレスからルイス・グスマン・トーレス(メキシコ)に変更になっています。ルイス・グスマンは接近戦を得意とする右ファイターで、メキシコのボクシング現役バンタム級王者です。

ボクシングデビュー2戦目で強豪メキシコ王者との対戦となった那須川天心選手は「メキシコ現役王者との対戦は嬉しい、強くなった姿をみんなに観てもらいたい」と自信に満ちたコメントをしています。

9月18日(月)に有明アリーナにて開催の「Prime Video Presents Live Boxing 5」で行われる「那須川天心 vs ルイス・グスマン」の勝敗予想や、ルイス・グスマンの戦績・強さについて紹介していきます。

那須川天心ボクシング2戦目の対戦相手がフアン・フローレスからルイス・グスマンに変更

帝拳ボクシングジムからボクシングデビューした"キック界の神童"那須川天心選手。天心選手のボクシング2戦目は2023年9月18日(月)に有明アリーナにて開催「Prime Video Presents Live Boxing 5」で行われます。

当初の対戦相手はフアン・フローレス(メキシコ)だったものの、フアン・フローレスが新型コロナに感染し天心戦を辞退。代役の対戦相手はメキシコの現役ボクシングバンタム級王者ルイス・グスマン・トーレス(27)に変更となっています。

ルイス・グスマンも9月1日にバンタム級王座の自身の持つ防衛戦を控えていたものの、試合直前になり試合中止に。同じタイミングで対戦相手を失ったもの同士、那須川天心選手との対戦が決定した背景があります。

【メキシコボクシング王者】ルイス・グスマン・トーレスの戦績・強さは?

ルイス・グスマン・トーレス(Luis Guzman Torres)

生年月日/年齢1995年12月(27歳)
出身地メキシコ合衆国タバスコ州ビヤエルモサ
身長/リーチ不明(身長は天心とほぼ同じなので約165㎝)
ボクシング戦績プロ12戦10勝(6KO)2敗/アマ150戦143勝7敗
獲得タイトルメキシコ・バンタム級王者(ローカル団体の王者)
ボクシングスタイルオーソドックス/ファイター
その他手数の多さを活かした近距離でのラッシュを得意とするインファイター。ニックネームはキコ(Luis “Kiko” Guzmán)。

ルイス・グスマンはメキシコ・タバスコ州出身のプロボクサー。親戚含む17人の大家族で育ち(7人兄弟)、貧しい家庭環境だったため「家族の生活を助けるために」7歳からボクシングの道に。

ニックネームは子供時代から呼ばれている「キコ(小さな子)」Luis “Kiko” Guzmán。

本人曰くアマチュアボクシング戦績150戦143勝7敗の実績を持つ叩き上げで、オリンピックのメキシコ代表候補に入っていたとのこと。

ルイス・グスマンはメキシコ国内の現役チャンピオン│本当に強いボクサーなのか【弱いかませ?】

ルイス・グスマンは本当に強豪ボクサーなのか?日本ではまったく知名度がないメキシカンボクサーとのことで、イマイチその強さがピンとこないルイス・グスマンについて忖度なしで考察していきます。

那須川天心選手のボクシング2戦目の対戦相手ルイス・グスマン・トーレスは「メキシコの現役バンタム級王者」と紹介され未知の強豪感が演出されているものの、チャンピオンベルトには"regional"の文字が刻印されています。

「regional=地方の~」という意味なのでルイス・グスマンはメキシコの現役王者と言ってもマイナー団体のチャンピオンと思われます。

プロボクサーの戦績をチェックできるサイトBoxrec.comでルイス・グスマンの戦績を見たところ、12戦10勝(6KO)2敗となっています。ルイス・グスマンはデビュー戦から9年間で12戦しか試合しておらず、最近の対戦相手の戦績を見ると、

  • Sergio Orozco Oliva 7勝4敗
  • Jose Nic Cupul 11勝4敗1分
  • Roman Gonzalez 0勝9敗

となっておりトップボクサーとの対戦経験はなさそうです。

ルイス・グスマンはメキシコ・バンタム級王者ではあるものの、デビュー戦から9年間で12試合とキャリアは浅い模様。
これまでの対戦相手も戦績見るとトップどころのボクサーとは言えない感じ。特に2021年11月20日対戦のRoman Gonzalezの0勝9敗はアンダードッグにもほどがある。

また、Boxrecのデータによるとルイス・グスマンはメキシコでのボクサーランキングが25位となっており、メキシコ国内チャンピオンでありながらこの順位には疑問が残ります。(ちなみにメキシコ1位には2023/07/29にノニト・ドネアに勝利し、WBC世界バンタム級王座を獲得したアレハンドロ・サンティアゴがランクインしている)。

しかしルイス・グスマン本人曰く「アマチュアボクシング戦績150戦143勝7敗」とのこと。対戦相手のレベルにもよるものの、このアマ戦績が事実なら相当高い勝率を誇っていることになります。

「天心 vs ルイス・グスマン」後のグスマン強さ評価

追記…9月18日に行われた「那須川天心 vs ルイス・グスマン」戦を観る限り、ルイス・グスマンは8R通して天心選手に試合をコントロールされるも最後まで倒しに行く気持ちの強さ&タフさを持つボクサーでした。

しかしその試合運びはチャンピオン(メキシコ国内王者)レベルでは到底なく、ワンパターンで正直すぎる攻めを見せています。本人の言葉通りアマボク150戦143勝であれば8R通してポイントゲームできる駆け引きを持っていてもおかしくないですが…天心戦を観る限りこのアマチュア戦績には改めて疑問が残りますね。

ルイス・グスマンのプロデビュー戦は2013年となっており、2戦目は4年後の2017年とかなりの期間試合間隔が空いています(グスマン曰く、デビュー戦から2017年12月までは非公認試合で12連勝したとのこと)。

ルイスグスマンはプロデビュー戦から次戦まで4年間試合間隔が空いてるけど、本人曰くこの期間に非公式試合で12連勝してたという後出し情報が追加されてるよ。
プロデビューしたボクサーがわざわざ非公式試合を4年間もやってたなんてことがあんのかね。メキシコ特有なのか?

ルイス・グスマンは20歳の頃に双子の兄と共に強盗に襲われ、左腕を20か所切りつけられる事件に巻き込まれたとのこと。グスマンの20歳というと2015~2016年頃にあたるため、この事件で負ったケガの治療とリハビリでプロデビュー戦から試合期間が空いてしまった可能性もあります。

ルイス・グスマン「ボクシングとキックは違う、私の方が完成されたボクサー」

2023年9月18日に行われる那須川天心選手とのボクシングマッチを控えたルイス・グスマンが13日都内某所で公開練習を実施。ミット打ちやシャドーを披露した後、ルイス・グスマンが那須川天心選手との試合に向けてコメントしています。

  • 「試合に向けてグッドコンディションを作れた、勝利を確信してるよ。」
  • 「那須川天心はメイウェザーとのエキシビションを観て知ってる。天心はスピードがあるけどボクシングとキックは別モノ。」
  • 「キック出身のボクサーとアマチュアボクシングから来たプロボクサーの違いを知ることになると思う。私の方がボクサーとして完成されている。」

と語り、「那須川天心 vs ルイス・グスマン」での勝利に自信を見せています。

「Prime Video Presents Live Boxing 5」記者会見での両者のコメント

2023年9月16日「Prime Video Presents Live Boxing 5」記者会見が行われています。「那須川天心 vs ルイス・グスマン」試合直前の両者のコメントは以下の通り。

那須川天心

  • 「すごく体調も良くて心の方も整っています。前回の試合から5か月間、この日のためだけに生きてきたと言っても過言ではないのでそれを試合で見せられると思うと今からとてもワクワクします。」
  • 「(今回の試合のポイントは?)技術もそうなんですけど、そういったものだけじゃなく相手だったり観てるお客さんの心を巻き込めるような試合をして、最終的に全員を倒しに行きたいな。そういう気持ちで闘いたいと思います。」
  • 「(ルイス・グスマンの印象は?)あんままだ見てないっすけど…グスマンだなって感じですね笑」
  • 「(ルイス・グスマンに勝ってる部分は?)常にそうですけど格闘技に対するマインドですかね。あとは今回はしっかり倒しに行ける姿をみんなに見せられると思うんで当日のお楽しみにしててください。」
  • 「(グスマンとのボクサーとしての経験の差は気になる?)グスマン選手との経験の差はあんま気にしてないっていうか。関係ないっしょ、気持ちっしょって感じです。」
  • 「(デビュー戦から成長した点は?)今までは言われたことをずっとやってた感じなんですけど、今はそれプラス自分の動きだったり。ステップ,パンチの打ち方,避け方とかやっと自分のボクシングスタイルが分かってきたと感じてます。」
  • ボクシングは人生懸けてやってますから。人生懸ける価値がある競技に出会えたので。だから成長するスピードが速いのかなって。」
  • 「KO決着に関しては周りからそれしか言われないんで意識しますよね。そんな言うんだったらやってやるよっていう。」

ルイス・グスマン

  • 「体調は最高の状態、メンタルの充実してます。あとは試合の日を待つだけ。」
  • 「(那須川天心に勝つポイントは?)今までやってきた調整がすべてだと思っているので私はこの試合にすべてを懸けます。命を懸けて闘います。」
  • 「(天心の印象は?)特別な印象はない。普段通りライバルを目の前にしているって感じです。」
  • 「(天心に勝っている部分は?)プロボクサーとしての経験が天心より勝っていると思う。プラン1,2,3と引き出しが多いことが勝利につながると思っています。」

天心選手は前回のデビュー戦から進化し「"自分のボクシングスタイル"を確立しつつある」とし、KO勝利も周囲の声を黙らせるためにやってやるよとルイス・グスマン戦への意気込みを語っています。一方のグスマンは「ボクシングの経験で勝っている分自分の方が有利」とし、命を懸けてこの試合に臨むとしています。

那須川天心とルイス・グスマンの試合展開はどうなる?勝敗予想

「那須川天心 vs ルイス・グスマン」はスーパーバンタム級8回戦で行われます。バンタム級のルイス・グスマンは本来であれば1階級下のボクサーということになるので、天心選手とは体格差が(身長ではなく体の厚み)あると思われます。

また、那須川天心選手はボクシングデビュー戦では判定勝利だったこともあり、2戦目のルイス・グスマン戦に「今回は倒しに行く、とにかく強さを見せたい」と意気込んでいるため早い段階でのKO勝利を狙っていく可能性が高いです。

  • インファイターで打ち合いに応じるルイス・グスマンは、逆にいえばカウンターが取りやすい相手でもある。天心の圧倒的スピードに付いていけず、インファイトに持ち込むことすら無理そう。
  • スピード&テクニックはもちろん、本来1階級下のルイス・グスマンにはパワーでも天心選手が上回る可能性大。
  • 与那覇勇気選手とのデビュー戦では全局面で圧倒したものの、判定勝利だった。ボクシング転向2戦目の今回は早いラウンドでのKO勝利で「天心は倒せるボクサー」とのインパクトを狙ってくると予想。
ボクシング転向2戦目とはいえ、ボクシングデビュー戦でも天才的なスピード&テクニックを魅せた那須川天心選手。ルイス・グスマンにとってはかなりハードな試合になりそう。
ルイス・グスマンはメキシコ現役王者で美味しい相手。しかもインファイトで打ち合ってくれそうだし、ボクシング2戦目は天心選手の派手なKO勝利が観れる可能性大。

那須川天心ボクシングデビュー戦│ボクサー&格闘家からの評価まとめ

渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則

ボクシング元世界チャンプの御三方(渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則さん)が運営するYouTube「ぶっちゃけチャンネル」による「那須川天心 vs ルイス・グスマン」の勝敗予想。

渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則さんの「天心 vs ルイス・グスマン」勝敗予想

渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則さんの勝敗予想

  • 「那須川天心君のデビュー2戦目、弱い奴選ぶのかなぁと思ったらまた強い選手でねメキシカン。この試合に向けたスパーリングでは元WBO世界バンタム級王者アンジェロ・レオとかすごい選手とやってるんだってね。」
  • 「デビュー戦は完勝だったけど判定勝ちだったから、今度はよく出して倒しに行こうって気になってるかもしれない。ただ対戦相手はパンチあるし倒しに行くとスコーンとやられちゃうかもしれないよね。」
  • 「前回6Rで今回は8Rだからじっくり時間かけてゆっくり攻められるんじゃないかな。スタミナは問題ないでしょう。」
  • 「メキシコのボクサーはパンチの伸びとか日本人と違うんでやり辛いかも。」
  • 「でも天心君はデビュー戦のあの巧さならカウンター取って倒すなぁって気はするね、KO勝ち。スピードではルイスグスマンより圧倒的に天心が上だからね。」

元世界チャンプの御三方は2戦目でパンチのあるメキシカンとの対戦に危なさも指摘するも、スピード&テクニックで上回る那須川天心選手がKO勝ちするのでは?と予想されています。

ぶっちゃけチャンネルの「那須川天心 vs ルイス・グスマン」勝敗予想動画はこちら

「那須川天心 vs ルイス・グスマン」試合結果

「○那須川天心 vs ルイス・グスマン×」 判定3-0(那須川天心が判定勝利)

那須川天心選手ボクシング転向2戦目(55.7㎏契約8回戦)は試合前「今回はしっかり倒しに行ける姿を見せる」と意気込みを語っていたものの判定勝利。

しかし内容的にはデビュー戦で魅せたスピード&テクニックのボクシングからさらなる進化を見せつけ、メキシコ国内王者ルイス・グスマンに完勝しています。

「那須川天心 vs ルイス・グスマン」試合結果

1R ノーモーションの右ジャブで距離を測る天心、ルイス・グスマンはガードを固めプレッシャーをかけていく。ルイス・グスマンのワンツーに天心の下がりながらの左ストレートがカウンターで入りグスマンがダウン

再開後ルイス・グスマンはダメージはない様子で手数を出して行く。天心はグスマンを中心にサークリングしつつ電光石火の右ジャブを刺していき、トリッキーなステップで余裕を見せる。

3R 圧力をかけてくるグスマンに下がりつつ距離を外し右ジャブで牽制する天心。グスマンの右ストレートに左ボディのカウンター、さらにグスマンの左フックに下がりながら右フックをクリーンヒットさせる天心。しかしグスマンは効いてる様子はなくタフさを見せる。

6R グスマンの右ストレートに左ボディがカウンターでヒット、天心が左右のフックを連打し畳みかける。ルイス・グスマンの身体がくの字に曲がりダメージが見られるもダウンはせず、グスマンが気持ちの強さを見せる。

7R 2分40秒、天心が右のダブル左ストレート右ダブルのコンビネーションからグスマンの右ストレートに右ボディ右フックのカウンターをヒットさせダウンを奪う。すぐに立ち上がりここでもグスマンがタフさを見せる(R終了時スリップダウンからダウンへ変更とアナウンス入る)。

最終8R 天心がヘッドスリップから重心を低く構えるパフォーマンスを見せる、右ダブルから大振りの左ストレートを振るっていく天心。グスマンのパンチに圧倒的反応速度でカウンターをヒットさせていくも大きなダメージは与えられず。

ラスト30秒 倒そうという気持ちの表れか大振りのパンチが目立つ天心、グスマンも手数を出し気持ちの強さを見せる。ラスト10秒でグスマンがラッシュをかけ右オーバーハンドフックに天心が左ストレートをヒットさせる。グスマンは尻もちをつくも終了のゴング後のためダウンカウントは取られず。

8R 判定3-0で那須川天心が判定勝利。メキシコ国内王者ルイス・グスマンを終始スピードで圧倒し、天心がボクシング転向2戦目とは思えぬ技巧派ボクシングで魅せ完勝しています

那須川天心選手の勝利後のコメント

  • ダウンは取れて進化したボクシングは見せれたと思いますけど、最後は上手くいかず…人生上手くいかないものだなと。」
  • 「今日の試合は僕の本気のボクシングを見せられたと思います。皆さんどうですか?」
  • 「格闘技以外に僕は楽しいと思えることがないんで、これやってる時が一番楽しいですね。自分とチームと応援してくれる人たちを信じて最強の道を突き進んでいこうと思うんで。」
  • 「僕も世界チャンピオンになるんでみんなも自分のチャンピオンベルトを目指して頑張ってください。まだまだこれからも日本中カマせるような男になるんで期待してください!」
  • 「(英語で海外のボクシングファンに向けて)那須川天心です、俺は世界チャンピオンになれる。世界を変えられる。俺をチェックしておいてください、ありがとう!」

那須川天心選手はボクシング2戦目もKO出来なかったことは悔しいものの"天心の本気のボクシング"は見せられたと語っています。

また、すでに海外のボクシングファンを意識しているようで、インタビューの最後には英語でスピーチ。「ボクシング世界チャンプになり、世界を変えてみせる」と海外ボクシングファンにボクサー那須川天心をアピールしました。

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